@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070630, author = {渡辺, 嘉人 and 久保田, 善久 and 府馬, 正一 and 吉田, 聡 and 渡辺 嘉人 and 久保田 善久 and 府馬 正一 and 吉田 聡}, month = {Nov}, note = {[目的] 放射性物質の汚染地域に自生する植物は、放出放射線に長期間にわたり連続的に曝露される。こうした放射線暴露に起因した変化を植物において検出して線量との関係を定量化することができれば、植物自体の放射線影響の評価のみならず、その生育地域の線量の評価にも有用な情報を提供しうる。本研究では日本に広く分布するスギ(Cryptomeria japonica)を対象として、放射線連続照射によって発現が変化する遺伝子を抽出しようと試みた。 [方法] 播種約1月後のスギの幼苗に対して、20-200 mGy/day の線量率で137Csガンマ線を連続照射した。照射開始25日後の植物体の地上部からRNAを抽出し、HiCEP法(高精度遺伝子発現プロフィール解析)およびリアルタイムPCR法を用いて、放射線誘導性・抑制性の転写産物を網羅的にスクリーニングした。 [結果と考察]100mGy/dayでの照射後の植物体のHiCEPによる遺伝子発現解析において、コントロールと比べて3倍以上の発現増加/減少を示す53個の転写産物を分離した。このうち9個(17%)はスギESTデータ中に一致する配列が見出され、32個(60%)は他の針葉樹のESTデータ中に類似する配列が存在した。さらに31個(58%)はホモログと見なされるシロイヌナズナ遺伝子が同定され、機能の推定が可能なものがあった。これらの転写産物の放射線による発現変化について、再現性および線量率依存性をリアルタイムPCRによって解析し、放射線応答性の転写産物の絞り込みを行った。放射線影響評価のためのバイオマーカーとしてのこうした転写産物の利用について、議論を行う予定である。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {スギにおける放射線連続照射の影響―遺伝子発現変化の解析}, year = {2011} }