@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070629, author = {砂押, 正章 and 平野, しのぶ and 甘崎, 佳子 and 西村, まゆみ and 島田, 義也 and 立花, 章 and 柿沼, 志津子 and 砂押 正章 and 坂入 しのぶ and 甘崎 佳子 and 石田 有香 and 島田 義也 and 立花 章 and 柿沼 志津子}, month = {Nov}, note = {【背景と目的】原爆被爆者やチェルノブイリ事故における被ばく者において、白血病や小児甲状腺がんが増加し、その遺伝子変異解析から、被ばく時年齢によってがんの原因遺伝子や変異メカニズムに違いが報告された。我々は、マウスを用いた被ばく時年齢依存性について解析を行い、昨年度は、幼若期(1週齢)または成体期(4,8週齢)からX線1.2Gyを4回照射して誘発したTリンパ腫の発生率や潜伏期間に差がないこと、幼若期被ばくでは、成体期被ばくに比べて11番染色体のLOH頻度が低く、そこに位置するIkarosの変異頻度も低いが、逆に19番染色体ではLOH頻度が高いことを報告した。そこで、本研究では、19番染色体のLOH高頻度領域に位置するPtenの変異解析を行い、成体期被ばくTリンパ腫との相違を明らかにすることを目的とした。 【材料と方法】1,4,8週齢マウスへのX線1.2Gyの4回照射(1週間隔)により誘発したマウスTリンパ腫について、がん抑制遺伝子Ptenの塩基配列解析、タンパク質発現解析、または網羅的なアレイCGH解析によるゲノムのコピー数解析を行った。 【結果】Ptenの点突然変異頻度は、1週齢群22%(4/18)、4週齢群31%(4/13)、8週齢群25%(2/8)であった。1週齢群では、mRNA発現のない個体(17%:3/18)も検出され、アレイCGH解析から、ゲノムのホモ欠失を確認した。また、1週齢群におけるPten遺伝子座のLOH 44%(8/18)のうち75%(6/8)、4週齢群のLOH 31%(4/13)のうち75%(3/4)は、ゲノムのコピー数の変化がないため、組換えによりLOHが生じたことが示唆された。以上の変異をもつPtenタンパク質、あるいは発現なしの頻度は1週齢群61%(10/18)、4週齢群46%(6/13)、8週齢群38%(3/8)と1週齢群で高頻度であった。 【結論】Pten遺伝子座の組換えは若齢期において高頻度に生じることが明らかになった。幼若期被ばくTリンパ腫の発症には、Ikaros遺伝子よりもPten遺伝子が大きく関与している可能性が示唆された。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {放射線誘発胸腺リンパ腫における遺伝子変異の解析〜PtenとIkarosの年齢依存性〜}, year = {2011} }