@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070624, author = {浅田, 眞弘 and 後藤, 恵美 and 隠岐, 潤子 and 本田, 絵美 and 鈴木, 理 and 本村, 香織 and 萩原, 亜紀子 and 中山, 文明 and 明石, 真言 and 今村, 亨 and 萩原 亜紀子 and 中山 文明 and 明石 真言}, month = {Nov}, note = {我々は、高線量放射線被ばくによる障害の予防・治療に向けた細胞増殖因子の利用を目指してきた。近年、このような放射線障害の予防・治療薬の必要性が広く認識されていることから、今回の発表では、これまでの研究成果を総括するとともに、今後の実用化に向けた課題を議論したい。 我々はマウス個体におけるX線被ばくによる放射線障害を、小腸上皮細胞の残存クリプト数や骨髄造血細胞の免疫組織学的解析で評価した。放射線障害防護作用が期待される繊維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor (FGF))群のなかでFGF1、FGF7、FGF10について、それぞれを前投与したマウスでの放射線防護活性を解析した。その結果、FGF1に最も効果が認められ、これを前投与することにより、照射後の空腸の生存クリプト数が有意に増大すること、大腿骨由来の骨髄細胞でアポトーシスマーカーであるcleaved caspase-3やリン酸化H2AXのシグナルが抑えられることを確認した。しかしFGF1は構造的に不安定性で、生理活性の発現にはヘパリンの添加を必要とするなど実用上の課題も多い。一方FGF1/FGF2キメラの至適化分子FGFCを創製したところ、FGF1と類似の生物特性を持つだけでなく、構造的にFGF1よりも安定であることが判明した。このFGFCの放射線障害防護効果を、上記と同様に全身放射線被ばく後の腸管上皮細胞や骨髄造血細胞で評価したところ、FGF1よりも効果的に放射線障害を防護することを確認した。さらに、FGFCは放射線照射後の投与によっても、障害防護効果が認められた。また、FGFCの前投与によって、放射線被ばくしたマウスの生存率が向上することも確認された。 これらの結果から、放射線被ばくによる生体障害に対する、細胞増殖因子を用いた予防・治療の有効性が示されたと考えている。今後はヒトへの適用を具体化するための課題を解決し、医薬品としての開発につながることを期待している。, 日本放射線影響学会第54回大会}, title = {細胞増殖因子を用いた放射線被ばくによる生体障害の予防・治療法の開発}, year = {2011} }