@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070623, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 安田, 武嗣 and 浅田, 眞弘 and 鈴木, 理 and 今村, 亨 and 今井, 高志 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 安田 武嗣 and 今井 高志}, month = {Nov}, note = {FGF12はFGFファミリーに属する増殖因子の一種であるが、既知のFGFレセプターとは反応せず、細胞外での作用は不明である。一方、我々は、組み換えFGF12が細胞外から細胞内へ移行することを見出し、細胞内移行の役割を担う2つの膜透過ペプチドドメイン(CPP-M、CPP-C)を同定した。さらに、FGF12が細胞内発現で放射線誘導性アポトーシスを抑制するとともに、マウスへの腹腔内投与によって空腸クリプト細胞での放射線誘導性アポトーシス数を抑制することを報告してきた。今回、組み換えFGF12の放射線小腸障害に対する放射線防護効果を検討した。方法は、FGF12をBALB/cマウス腹腔内に照射前あるいは照射後24時間に投与し、γ線10Gy照射後3.5日で空腸クリプト生存数を検討した。その結果、FGF12はヘパリン非存在下にもかかわらず、いずれの投与時期でもクリプト生存数を有意に増加させた。さらに、FGF12はクリプトの長さの延長、BrdUのクリプト細胞への取り込み促進、小腸上皮における腸細胞分化マーカーvillinの陽性率の増加が認められた。よって、FGF12は小腸上皮細胞に対する抗アポトーシス効果だけでなく、上皮細胞の増殖分化作用で放射線障害組織を再生させていることが明らかになった。そこで、このFGF12の作用機序を明らかにするために、放射線防護効果に関するドメインの同定を試みた。方法は、FGF12の配列に基づいた30アミノ酸のペプチドを13種類合成し、ラット小腸細胞株IEC6細胞を用いた放射線誘導性アポトーシスと、マウス空腸クリプト生存数の評価によって、放射線防護効果示すペプチドを選択した。その結果、2つのペプチド配列が見いだされ、驚くべきことに、それぞれのペプチドがCPP-MかCPP-Cを含んでいた。以上の結果より、細胞外FGF12は、小腸上皮細胞を増殖分化させることで、強力な放射線防護効果を発揮し、その作用機構にFGF12の細胞内移行に関するドメインが関与していることが示唆された。, 日本放射線影響学会 第54回大会}, title = {FGF12の小腸に対する放射線防護効果について}, year = {2011} }