@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070567, author = {石井, 伸昌 and 府馬, 正一 and 田上, 恵子 and 武田, 志乃 and 鹿野, 秀一 and 石井 伸昌 and 府馬 正一 and 田上 恵子 and 武田 志乃}, month = {Oct}, note = {ヨーロッパを中心に,ヒト以外の生物に対する放射線影響に対する感心が高まっている。本研究では水田生態系における細菌群集に対するガンマ線連続照射の影響について研究した。 【方法】水田マイクロコズムを作成し,これに対しガンマ線を1 Gy/dayの線量率で5日間連続照射した。照射後,土壌から抽出したDNAを用いて変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(DGGE)法により,細菌群集構造の変化を調べた。田面水中の溶存イオンは,イオンクロマトグラフィーで測定した。 【結果】ガンマ線照射と未照射間で,DGGEバンドパターンは明らかに異なった。水田土壌の細菌群集構造はガンマ線照射により変化すると考えられる。変化のあったDGGEバンドを切り出し,塩基配列を決定したところ,ClostridiumおよびMassiliaに属する細菌であることが分かった。細菌群集構造の変化に加え,ガンマ線照射により田面水中の硫酸イオン濃度が上がり,逆に2価鉄イオン,ナトリウムイオン,カルシウムイオン,フッ素イオン濃度が下がった。 【結論】細菌は放射線に対する感受性が低いと考えられていたが,本実験の結果,1 Gyのガンマ線を5日間連続照射されることで反応する細菌が水田土壌に存在することが分かった。さらに,この実験条件下で田面水中のイオン濃度にも変化が生じることが分かった。細菌群集構造の変化とイオン濃度の変化の因果関係については,今後の検討課題である。, 第27回日本微生物生態学会}, title = {水田生態系における細菌群集の放射線に対する反応}, year = {2011} }