@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070550, author = {中山, 文明 and 梅田, 禎子 and 一宮, 智美 and 神山, 伸 and 西原, 祥子 and 今井, 高志 and 中山 文明 and 梅田 禎子 and 今井 高志}, month = {Sep}, note = {放射線療法はリンパ腫の局所制御に非常に有効な治療法である。近年、B細胞リンパ腫に対してアイソトープ標識CD20抗体のような放射免疫療法が効果を上げているが、増殖の早いリンパ腫にはこの治療も奏功せず、治療効果を増強する薬剤の開発が求められている。一方、我々は糖鎖硫酸化基質である3’-phosphoadenosine 5’-phosphosulfate (PAPS)を細胞質からゴルジ内腔に輸送するPAPS transporter (PASPT)の発現がプロテオグリカンの合成に関与することを示してきた。本研究では、PAPST発現を増加させることで、ヒトBurkittリンパ腫細胞株であるNamalwa細胞の放射線誘導性アポトーシスを減少させることを示した。一方、ヒトPAPSTにはPAPST1とPAPST2があるが、siRNAでNamalwa細胞野生株のPAPST1を抑制させた時のみ、アポトーシスの増加が認められ、PAPST2では変化が見られなかった。また、Namalwa細胞表面には、へパラン硫酸及びコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの発現は認められなかったが、ケラタン硫酸プロテオグリカン(KSPG)は高発現していた。しかも、PAPSTの活性阻害や、siRNAによるPAPST1発現抑制で、KSPGの細胞表面での発現も低下した。さらに、keratanaseで細胞表面のKSPGの発現を減少させると、放射線誘導性アポトーシスも有意に増加した。一方、PAPST1を強制発現させるとp38 MAPKとAktのリン酸化が増加しアポトーシスが減少するが、p38 MAPKとPI-3K阻害剤によりこのアポトーシスは増加した。 以上の所見より、Namalwa細胞では、PAPST1がKSPGの硫酸化に関与し、放射線誘導性アポトーシスを抑制することが示された。そして、リンパ腫細胞でPAPST1のみ選択的 に抑制することでその放射線感受性を亢進させ、放射線療法への応用の可能性が示唆された。, 第84回日本生化学会大会}, title = {リンパ腫細胞におけるPAPST1によるケラタン硫酸の硫酸化増加と放射線抵抗性について}, year = {2011} }