@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070479, author = {西原, 祥子 and 一宮, 智美 and 中山, 文明 and その他 and 中山 文明}, month = {Jul}, note = {硫酸化は癌化や個体発生など広範な生体反応に機能する必須な翻訳語修飾である。硫酸化の基質であるPAPS(3’-phosphoadenosine 5’-phosphosulfate) をゴルジ体内腔に取り込むPAPS 輸送体(PAPST) にはPAPST1、PAPST2 が存在し、硫酸化反応に必須な分子として機能している。我々はPAPST1、PAPST2 に対する特異抗体を用いて、大腸病理組織の免疫組織学染色を行った。PAPST1 は、非癌部では吸収上皮と間質細胞のゴルジ体で発現し、癌部ではそれに加えて腫瘍先進部近傍の炎症性に増殖した繊維部分で非常に強い発現が認められた。PAPST2 は、非癌部では吸収上皮と血球系細胞、癌部では血球系細胞のみに発現が認められた。大腸癌細胞株DLD-1 においてPAPST1 とPAPST2をsiRNA を用いてノックダウンしたところ、PAPST1ノックダウン細胞で硫酸化構造が顕著に減少した。さらにノックダウン細胞では細胞の増殖性の低下、FGF2 刺激によるシグナル応答性リン酸化ERK の減少が認められた。これらの知見は、PAPST が硫酸化を制御し、大腸癌細胞の増殖に関与していることを示していた。特にPAPST1 が癌組織において、腫瘍先進部の炎症性に増殖する繊維細胞の増殖に関与している可能性が考えられた。, 第30回日本糖質学会年会}, title = {PAPS輸送体のヒト大腸癌における発現と機能}, year = {2011} }