@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070468, author = {川島, 知憲 and 中西, 郁夫 and 大久保, 敬 and 福住, 俊一 and 松本, 謙一郎 and 川島 知憲 and 中西 郁夫 and 松本 謙一郎}, month = {Jul}, note = {【目的】近年、大きな注目を集めている活性酸素種による生体障害の一つにDNA切断反応がある。活性酸素種の中でもスーパーオキシドは、酸素が一電子還元されて容易に生成する。スーパーオキシドはラジカル種であるため、マグネシウムイオンやスカンジウムイオンなど様々な金属イオンと結合することがわかっている。しかし、この金属イオンと結合したスーパーオキシドのDNA切断における反応性は全くわかっていない。そこで本研究では、活性酸素種によるDNA切断反応に対するレドックス不活性な金属イオンの効果についてDNA電気泳動法を用いて検討した。 【方法および結果】空気飽和下、pBR322 DNAを含むリン酸緩衝液(pH 7.0)にNADHを加えて20分間光照射(λ = 340 nm)した後、電気泳動を行うと、切断されたDNAの割合が増加した。この反応系にマグネシウムイオンを添加すると、切断されるDNAの割合は顕著に低下した。これは、マグネシウムイオンがスーパーオキシドと結合することによってDNA切断が抑制されたと考えられる。次に、pH 5.0の酢酸緩衝液を用いて同様の実験を行うと、マグネシウムイオンを添加しても切断されるDNAの割合は変化しなかった。これは、スーパーオキシドのpKa値が4.8であることから、pH 5.0の緩衝液中では、金属イオンと結合しないヒドロペルオキシルラジカルが反応活性種であるため、マグネシウムイオンの効果がなかったと考えられる。 【結論】スーパーオキシドによるDNA切断反応に対してマグネシウムイオンは、pH 7.0において阻害効果を示すことが明らかとなった。, 第64回日本酸化ストレス学会学術集会}, title = {スーパーオキシドによるDNA切断反応に対するレドックス不活性な金属イオンの効果}, year = {2011} }