@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070390, author = {大町, 康 and 荻生, 俊昭 and その他 and 大町 康 and 荻生 俊昭}, month = {Jan}, note = {【はじめに】マウスでの副甲状腺腫瘍の発生は稀であり、その中でも癌の報告は殆どない。今回我々は、副甲状腺癌の2例を経験したので報告する。【材料・方法】症例は放射線照射終生飼育実験(2660匹)の中性子1Gy群と0.1Gy群に供された雄性C3H/HeNrsマウスである。1Gy群の1例(症例1)は照射637日後に削痩、貧血により瀕死期殺し、肉眼的に左甲状腺、肺、肝臓、腎臓、脾臓の大小白色結節、肝臓の暗赤色結節、副腎の小白色結節が認められ、0.1Gy群の1例(症例2)は照射798日後に呼吸促拍等の一般状態の悪化により瀕死期殺し、肉眼的に右甲状腺の白色結節、肝臓の暗赤色結節、右ハーダー腺の白色結節が認められた。全身諸臓器組織を10%中性緩衝ホルマリン液で固定後、パラフィン包埋し、HE染色を施し組織学的検査を行った。【結果及び考察】甲状腺の結節部位では、結合組織で被包された腫瘍が認められ、甲状腺は圧迫されていた。腫瘍は小型卵円形の核で細胞質は乏しい腫瘍細胞からなり細胞境界は不明瞭で、比較的発達した結合織を伴う充実性の腺管構造を呈し、核分裂像や核濃縮像が散見され、さらに特徴的な所見として、腺管基底側に腫瘍細胞核が一列に並ぶ像が認められた。また、腺管構造中心部では壊死、細胞の脱落や血液貯留像も認められた。全身諸臓器組織の検索により、症例1では腎臓皮質、肝臓、脾臓、肺、心臓心内膜、大腿骨骨髄、副生殖器周囲間質等に、症例2では腎臓皮質に、腫瘍の転移が認められた。消化管には特に異常はみとめられなかった。以上、本症例について発生部位ならびに腫瘍の組織学的特徴から副甲状腺癌と診断した。現在検討中の免疫組織学的解析結果も合わせて報告する。, 第27回日本毒性病理学会}, title = {C3Hマウスに認められた副甲状腺癌の2例}, year = {2011} }