@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070363, author = {神山, 伸 and 一宮, 智美 and 池原, 譲 and 中森, 正二 and 中村, 充 and 中山, 文明 and 入村, 達郎 and 中西, 速夫 and 渡邊, 昌彦 and 成松, 久 and 西原, 祥子 and 中山 文明 and 渡邊 昌彦}, month = {Dec}, note = {硫酸化は個体発生や感染、癌化など様々な生体反応に機能する必須な翻訳語修飾の一つである。硫酸化の基質であるPAPS (3’-phosphoadenosine 5’-phosphosulfate)をゴルジ体に取り込むPAPS 輸送体(PAPST)は 硫酸化反応において必須の分子として機能している。硫酸化は組織の癌化に伴い発現様式が変化することが知られている。そこで大腸癌細胞および大腸癌組織におけるPAPS 輸送体の発現解析を行ったところ、PAPST1 の発現がPAPST2 に比べ高いことが示された。さらにPAPST1 およびPAPST2特異抗体を用いた大腸病理組織の免疫組織学染色を行った。PAPST1 は非癌部では吸収上皮と杯細胞および間質細胞のゴルジ体で発現し、癌部でも同様に吸収上皮と間質細胞での発現が認められた、特筆すべきことに、癌部において癌が浸潤し炎症性に増殖した繊維部分でPAPST1 の非常に強い発現が示された。PAPST2 は非癌部では吸収上皮と血球系細胞、癌部では血球系細胞のみに発現が認められた。次いで大腸癌細胞株DLD-1 においてPAPST1 とPAPST2 をsiRNA を用いノックダウンさせたところ、PAPST1 ノックダウン細胞で硫酸化構造の顕著な減少が示された。さらにノックダウン細胞では細胞の増殖性、FGF2 刺激によるシグナル応答性リン酸化ERK の減少が認められた。これらの知見は、PAPSTが硫酸化を制御し、結果として大腸癌細胞の増殖に関与していることを示している。特にPAPST1が癌組織において、癌が浸潤し炎症性に増殖する繊維細胞の増殖性に関与している可能性が考えられた。, 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学学会大会 合同大会}, title = {ヒト大腸癌におけるPAPS 輸送体の発現と機能}, year = {2010} }