@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070360, author = {後藤, 恵美 and 隠岐, 潤子 and 本田, 絵美 and 浅田, 眞弘 and 萩原, 亜紀子 and 中山, 文明 and 明石, 真言 and 今村, 亨 and 萩原 亜紀子 and 中山 文明 and 明石 真言}, month = {Dec}, note = {我々は、高線量放射線被ばくによる障害の予防・治療に向けた細胞増殖因子の利用を目指してきた。これまでに、マウス個体におけるX線被ばくによる放射線障害を、小腸上皮細胞の残存クリプト数や骨髄造血細胞の免疫組織学的解析で評価する系を構築した。そして、FGF1(繊維芽細胞増殖因子-1)を前投与することにより、X線被ばくによってクリプトや骨髄細胞が受ける障害が抑制されることを報告した。しかしながら、医薬利用の観点からは、FGF1はヘパリンへの依存性が高く不安定であることが課題である。そこでFGF1よりも構造的に安定であるFGF1/FGF2キメラの至適化分子FGFCを創製した。このFGFCがマウス全身放射線被ばく後の腸障害をFGF1よりも効果的に防護することを確認し、昨年の本大会で報告した。今回、骨髄造血細胞の放射線障害に対するFGFCの効果を解析し、防護効果を検証できたので報告する。 BALB/c マウス(8週齢、♂)にFGFCを腹腔内に投与し、24時間後に8-16 GyのX線を全身照射し、2-18時間後の様々な時点で大腿骨を単離し、骨髄細胞の採取と組織標本の作成を行った。対照群はリン酸緩衝生理食塩水を腹腔内に投与した。骨髄細胞の総蛋白質をウェスタンブロティングに供し、アポトーシス関連蛋白質の発現レベルを解析した結果、対照群ではヒストンH2AXのリン酸化とcleaved caspase-3のシグナルが照射線量の増加に伴って増加した。FGFC投与群では、これらのシグナルが減弱していた。大腿骨組織の免疫組織学的な解析によっても、同様の結果を得た。TUNEL法でアポトーシス細胞の検出を試みたところ、X線照射によってそのシグナルが検出され、FGFC前投与によってこれが抑制されることが確認された。 以上の結果から、FGFCは骨髄造血細胞において放射線防護効果を発揮し、小腸の防護と同様に骨髄の放射線防護にも有用であることが示された。, 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学学会大会 合同大会}, title = {FGFキメラ蛋白質によるマウス骨髄の放射線障害の抑制}, year = {2010} }