@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070358, author = {中山, 文明 and 安田, 武嗣 and 梅田, 禎子 and 浅田, 眞弘 and 今村, 亨 and 明石, 真言 and 中山 文明 and 安田 武嗣 and 梅田 禎子 and 明石 真言}, month = {Dec}, note = {FGF12はFGFファミリーに属する因子だが、細胞外での作用は不明である。既知のFGFレセプターとも反応せずその分泌機序も明らかでない。一方、我々はFGF12が細胞内で放射線誘導性アポトーシスを抑制することを報告してきた。本研究では、組み換えFGF12が細胞外から細胞内へ移行することを見出し、細胞内移行の本質を担う膜透過ペプチドドメインを同定したので報告する。方法は、Alexa Fluor 568でラベルしたFGF12v2をラット小腸上皮細胞株IEC6のmedium中に添加培養後、トリプシンで細胞剥離しFACSで解析した。その結果、Alexa Fluor 568陽性の細胞は培養時間とともに徐々に増加し、24時間後では80%以上、48時間では90%以上陽性となった。共焦点顕微鏡の観察によりFGF12の分布は細胞質内だった。そこでFITCラベルした30アミノ酸のペプチドをFGF12v2のアミノ酸に従って合成し同様に検討したところ、FGF12v2中央部およびC-末端付近の配列由来のペプチドが細胞内へ移行した。これらの領域を欠損させたFGF12v2 deletion mutantを作成して検討すると、中央部及びC末端付近の約10ペプチドからなる領域がそれぞれ細胞内移行の機能を有することを見出した。特に、C末端の膜透過ペプチドがより強力な機能を持ち、FGF12の細胞内移行を主に担っていた。FGF12と構造的に類似しているFGF1に、C末端由来の膜透過ペプチドを結合させることで、FGF1の細胞内移行も著しく増加した。この膜透過ペプチドドメインによる細胞内移行はヘパリンで阻害された。以上の所見より、FGF12が膜透過ペプチドドメインにより細胞内移行することを明らかにし、このペプチドが分子を細胞内に導入するベクターとなりうることを示した。そして、FGF12が細胞外から細胞内に移行することで何らかの細胞に対する機能を発揮する可能性を示唆した。, 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学学会大会 合同大会}, title = {FGF12における膜透過ペプチドドメインの同定}, year = {2010} }