@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070309, author = {甘崎, 佳子 and 平野, しのぶ and 中田, 章史 and 高畠, 貴志 and 山内, 一己 and 西村, まゆみ and 島田, 義也 and 吉田, 光明 and 柿沼, 志津子 and 甘崎 佳子 and 坂入 しのぶ and 中田 章史 and 高畠 貴志 and 山内 一己 and 西村 まゆみ and 島田 義也 and 吉田 光明 and 柿沼 志津子}, month = {Oct}, note = {【目的】CTやPETなど放射線技術の進歩は子どもの医療に大きく貢献してきた。その一方で、子どもは放射線の感受性が高く被ばく後の人生も長いなど、将来の発がんリスクが心配されている。しかし、胎児・子ども期における放射線被ばくと発がんリスクに関する詳細な情報は少ない。本研究では、子ども期被ばくによる発がんメカニズムの特徴を明らかにするため、異なる年齢でX線照射して誘発したマウス胸腺リンパ腫において、がん抑制遺伝子Ikarosの変異解析を中心に発がんメカニズムの相違を解析した。 【材料と方法】1週齢、4週齢、8週齢のB6C3F1雌マウス(各群50匹)に、X線(0.4, 0.8, 1.0, 1.2Gy)を1週間間隔で4回照射して胸腺リンパ腫を誘発した。さらに、得られた胸腺リンパ腫について染色体異常解析、がん関連遺伝子の変異解析を行った。 【結果】(1) 胸腺リンパ腫の発生率は1週齢照射群で高頻度に増加すると予想したが、1.2Gy4回照射で 1週齢は28%、4週齢は36%、8週齢は24%で有意差は認められなかった。 (2)染色体異常は、1週齢照射群では12番染色体の介在欠失と不均衡型転座による欠失型異常(Bcl11b領域を含む)が、一方4週齢照射群では11番染色体の介在欠失と12番染色体の不均衡型による欠失型異常がそれぞれ認められた。また、15番染色体のトリソミーは両群に観察された。 (3) 1週齢照射群における11番染色体のLOH頻度(25%)は、4週齢(43%)・8週齢(36%)と比べて低く、逆に19番染色体では高かった(1週齢52%、4週齢17%、8週齢11%)。また、11番染色体にマップされているIkarosの変異頻度は、1週齢照射群(25%)では4週齢(33%)・8週齢照射群(57%)と比較して低かった。 【考察】1週齢照射群では11番染色体の染色体異常やLOH、Ikaros変異は少なく、逆に19番染色体のLOHは高頻度に観察され、4週齢・8週齢照射群とは異なる特徴を示した。すなわち、被ばく時年齢によって胸腺リンパ腫の発がんメカニズムが異なる可能性が示唆された。, 日本放射線影響学会第53回大会}, title = {X線誘発胸腺リンパ腫の被ばく時年齢依存性の解析(1);Ikarosの変異解析}, year = {2010} }