@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070306, author = {田中, 薫 and 王, 冰 and Guillaume, Vares and 尚, 奕 and 藤田, 和子 and 二宮, 康晴 and 笠井, 清美 and 根井, 充 and 田中 薫 and 王 冰 and Guillaume Vares and 尚 奕 and 藤田 和子 and 二宮 康晴 and 笠井 清美 and 根井 充}, month = {Oct}, note = {放射線適応応答(AR)誘導に不可欠な条件の研究は、リスク推定に対して重要な科学的根拠を供給するとともに、生物学的防御機構に対する重要な洞察を提供し、実際に応用可能な新しい放射線療法をもたらす。したがって、放射線誘発適応応答 (AR)の研究はきわめて重要である。既に我々は第51と第52回の放射線影響学会において、1)低線量X線前照射による、高LET放射線である重粒子線での、高線量本照射に対するARの誘導、2)高LET重粒子線での低線量前照射による高線量X線本照射に対するARの誘導について報告した。今回我々は、3)前照射と本照射の両方を高LET放射線である重粒子線で行なった場合にマウスにARを誘導することができるかどうかということについて検討を行なった。重粒子線は、HIMACによって発生させたmono beamの、炭素イオン線、ネオンイオン線、シリコンイオン線、鉄イオン線の4種類で、LET値はそれぞれ約15、30、55、200keV/マイクロメートルのものを使った。その結果、低線量の炭素イオン線前照射が、高線量の炭素イオン線での本照射に対して、ARを誘導することが出来ることがわかた。一方、前照射をシリコンイオン線や鉄イオン線で行なった場合には、ARは誘導されなかった。ネオンイオン線で前照射を行ない、本照射を炭素イオン線で行なうという組み合わせでも、ARは誘導されなかった。これらのことは、異なるイオン種での高LET放射線照射では、前照射と本照射がより低いLET値のもので照射された場合にのみARが見られることを示しているように思われる。もちろん、ARの誘導は、多くの要因の間の複雑な相互作用の結果であり、イオンの種類による影響について除外することは出来ない。今回の結果は、ARが前照射と本照射の両方に高LET放射線を使った場合の、ARの誘導をマウスモデルにおいて個体レベルでの実証した最初の成果である。 さらに、この一連の研究においてこれまでに得られた結果のまとめもおこなう。, 日本放射線影響学会大53回大会}, title = {胎児・成体マウスにおける放射線誘発適応応答は重粒子線にも当て嵌まるか? III. 低線量粒子線前照射による高線量粒子線本照射の有害影響の修飾}, year = {2010} }