@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070292, author = {石田, 有香 and 高畠, 貴志 and 柿沼, 志津子 and 鬼頭, 靖司 and 太田, 有紀 and 小久保, 年章 and 西川, 哲 and 島田, 義也 and 石田 有香 and 高畠 貴志 and 柿沼 志津子 and 鬼頭 靖司 and 太田 有紀 and 小久保 年章 and 西川 哲 and 島田 義也}, month = {Oct}, note = {小脳の神経細胞は、出生後の爆発的な増殖・移動・分化を経て短期間に成熟するが、髄芽腫(小脳の腫瘍)モデル動物であるPtch1ヘテロ欠損マウスでは、出生直後が放射線高感受性であり、増殖活性が低下した生後10日ではほとんど放射線感受性がなくなることが報告されている。我々はこれまでに、C3B6F1系統のPtch1ヘテロ欠損マウスを用いて生後1日でX線照射を行い、線量依存的な髄芽腫発生率の上昇と寿命短縮を見出した。また、低線量放射線照射後に生じた髄芽腫を、正常Ptch1遺伝子の不活化様式の違いによりS型(自然発生型)とR型(放射線誘発型)に分類できることを見出し、昨年の本学会にて報告した。 今回は、これまでに放射線影響が調べられていない胎児期から、生後10日までの5つの時期にX線を照射し、髄芽腫誘発の被ばく時期依存性を調べた。照射したマウスは250日齢まで観察し、その間に一般状態の悪化した個体に生じた髄芽腫についてLOH解析を行った。着床前の胎齢3.5日と神経管形成の起こる胎齢8.5日の照射では、髄芽腫発生率は対照群と比較して僅かに上昇したが、LOH解析の結果、腫瘍のほとんどがS型(13/14と17/17)であり、神経分化前の発生段階では、髄芽腫誘発における放射線感受性がほとんど無いと考えられた。胎齢14.5日と胎齢18.5日の照射では、生後1日照射と同程度の髄芽腫発生率の上昇と寿命短縮が認められた。逆に、対照群での発生率(34.7%)と比較し、生後10日の1.5Gy照射では抑制傾向(22.6%)が見られ、3Gy照射では有意な抑制(9.1%)効果が見られた。これらの結果から、Ptch1ヘテロ欠損マウスにおいて、放射線誘発髄芽腫には胎児期も含めた小脳の発生・分化に強く関わる明白な被ばく時期依存性が見られること、放射線は髄芽腫を誘発するだけでなく、むしろ自然発生髄芽腫を抑制する効果もあることが示唆された。, 日本放射線影響学会第53回大会}, title = {マウス放射線誘発髄芽腫に認められる被ばく時期依存性と小脳発生段階に伴うLOH様式の違い}, year = {2010} }