@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070291, author = {田中, 泉 and 薬丸, 晴子 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 石渡, 明子 and 石原, 弘 and 田中 泉 and 薬丸 晴子 and 田中 美香 and 横地 和子 and 石渡 明子 and 石原 弘}, month = {Oct}, note = {放射線高感受性の血液細胞は被ばくによる影響が明瞭に現れやすいため、その影響の定量化は被ばくによる生体障害の程度を予測するための指標となることが期待される。我々は、real-time RT-PCRを用いたmRNAの精密定量技術を確立し、0.1~1.0 GyのX線を全身照射したマウスから4時間後に採取した末梢血液においてDNA損傷誘導性遺伝子であるp21, mdm2, bax, pumaのmRNAが照射線量に応じて増加すること、そして朝と夜との照射時刻の違いによりその発現量に2倍以上の概日変動のあることを昨年度の本大会などで報告した(JRR51_265~275)。この概日変動の詳細を検討するため、これらの遺伝子および時計遺伝子(per1, per2, cry1, clock, bmal1)のmRNA発現量を調べた。  12時間毎の明暗周期(照明時間07:00~19:00)で飼育したC3H/HeマウスにX線0.5 Gyを10:00, 14:00, 18:00, 22:00, 02:00, 06:00にそれぞれ全身照射してその4時間後に採取した末梢血液および骨髄細胞と、非照射マウスから同時刻に採取した末血と骨髄を使用して、それぞれの遺伝子のmRNA量をreal-time RT-PCRで正確に測定した。骨髄細胞では、照射マウス、非照射マウス共にDNA損傷誘導性遺伝子のmRNA量に概日変動はなかった。時計遺伝子のmRNA量はper1, per2, bmal1で1.5~2倍程度の概日変動があった。一方、末梢血液では、非照射マウスにおけるDNA損傷誘導性遺伝子のmRNA量はいずれも2倍程度の概日変動が明瞭に見られた。時計遺伝子のmRNA量は、per1, per2, clockで1.5~2倍程度の概日変動があった。また、照射マウスにおけるDNA損傷誘導性遺伝子のmRNA量は非照射と比べて5~8倍に増加し、その増加率は照射時刻により異なり、bax, mdm2, pumaは06:00照射で最大、18:00照射で最小であり、p21は02:00照射で最大、14:00照射で最小であった。  以上のことから、末梢血液におけるDNA損傷誘導性遺伝子の発現の基礎レベルおよび放射線応答レベルに概日変動のあることが判明した。また時計遺伝子の発現プロファイルとの相違から、時計遺伝子発現とは異なる制御を受けている可能性が示唆された。, 日本放射線影響学会第53回大会}, title = {血液細胞におけるDNA損傷誘導性遺伝子のRNA発現量の概日変動}, year = {2010} }