@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070108, author = {犬伏, 正幸 and 畑山, 直之 and 李, 小康 and 金, 永男 and 小泉, 満 and 佐賀, 恒夫 and 犬伏 正幸 and 畑山 直之 and 金 永男 and 小泉 満 and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {我が国の心臓移植医療においてドナー不足の解決は急務であり、我々は高圧乾燥技術による長期間臓器保存法の開発を行ってきた。これまで、ラットでこの新しい保存法を用いて、最長 26日間の長期保存後に頚部異所性心移植を行い蘇生(心拍再開)に成功したが、全例で蘇生を保証できるのは約72時間までであった。今回、心拍再開よりも厳格なエンドポイントで、どのくらい長期間の保存まで心筋性状を保つことができるかを調べるために、ラット頚部異所性心移植モデルに対し[18F]FDG-PETを行った。 ドナーとなる Lewis ラット(8W♀)から深麻酔下に心臓を摘出し、高圧乾燥保存法(O2:CO=6:4,3.5気圧,4℃;n=8)または陰性対照法(O2:CO=4:6,3.5気圧,4℃;n=3)によって24時間または48時間保存した後、冷却した生理食塩水に浸して蘇生させ、レシピエントとなるLewisラット(8W♀) の右頚部に異所性心臓移植を行った。陽性対照群(n=7)では、摘出後保存せずに直ちに異所性心臓移植を行った。移植後2時間以内に[18F]FDG(約37MBq)を投与し、小動物用PET装置Inveon(Siemens Medical Solutions,Malvern,PA)を用いてPET画像を撮像した。一部のラットでは、[18F]FDG投与30分前に心筋[18F]FDG集積を促進するためにブドウ糖(1mg/gBW)とレギュラーインスリン(8mU/gBW)を腹腔内投与した(GI負荷)。1週間後には再び[18F]FDG-PETを撮像した。 半定量指標としては、ドナー心臓(D)とレシピエント心臓(R)への[18F]FDG 集積の最大値を求め、その比をD/Rとして算出した。 陰性対照群と高圧乾燥保存48時間群では移植直後からドナー心臓への集積が低かった(D/Rはそれぞれ16.8±0%、21.0±3.4%)。一方、高圧乾燥保存24時間群と陽性対照群では術直後のドナー心臓への集積は比較的良好であった(D/Rは、GI負荷なし高圧乾燥保存24時間群119.3±41.9%、GI負荷あり陽性対照群73.0±0%、GI負荷なし陽性対照群79.2±20.0%)が、両群ともに、1週間後には集積が低下していた(D/Rは、GI負荷なし高圧乾燥保存24時間群60.0±26.9%、GI負荷なし陽性対照群54.8±17.8%)。 高圧乾燥保存法による保存は24時間までであれば、移植直後の心筋性状は、摘出直後に移植した陽性対照群と同様に保たれていた。しかしながら移植1週間後には、高圧乾燥保存24時間群のみならず陽性対照群でもドナー心臓への集積低下が見られ、頚部異所性心移植モデルを評価モデルとして用いることの限界が示唆された。撮像時期の至適化やGI負荷の是非については、さらなる検討が必要と考えられた。, 第5回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {ラット頚部異所性心移植モデルのFDG-PET}, year = {2010} }