@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070078, author = {田中, 泉 and 近森, 穣 and 石渡, 明子 and 田中, 美香 and 横地, 和子 and 石原, 弘 and 田中 泉 and 近森 穣 and 石渡 明子 and 田中 美香 and 横地 和子 and 石原 弘}, month = {Dec}, note = {intracisternal A particle (IAP) DNAエレメントは、二つのLTRに挟まれたgag-pol配列を持つレトロウイルス様レトロトランスポゾンである。正常マウスゲノムに数千コピー存在しており、多くの正常細胞においてIAP RNAが発現している。IAP RNAの逆転写物の組み込みによる遺伝子異常例が腫瘍細胞や突然変異マウスにおいて知られており、レトロウイルスと同様の逆転写反応を介したレトロトランスポジション機構の存在が示唆されている。細胞内には多量のIAP類似配列を持つ核酸が存在するため、IAP RNAに由来する逆転写物の解析は困難である。  我々はこれまで、独自の標的塩基配列を持つIAP RNAを強制発現するようにデザインしたIAPレポーターDNAを構築し、マウスRAW264.7細胞に安定導入して、レトロトランスポジション過程に特有の逆転写物を標的塩基配列を利用したreal-time PCRによって検出および定量化が可能であることを報告してきた。本大会では、IAPレポーターDNAを1もしくは2種類導入した一群の安定導入細胞を樹立し、薬剤による逆転写物の生成への影響を調べたので報告する。レトロウイルス性の逆転写反応にはいくつかの段階があり、それぞれの段階に特有の逆転写物を生成する。今回はレトロトランスポジション機構に特有のLTR-cDNAトランスロケーションを経て生成する逆転写物を定量した。マイトマイシンC (MMC)、メチルメタンスルホン酸(MMS)、5-フルオロウラシル(5-FU)、そしてサイトカラシンB (CCB)で細胞を処理したところ、MMC、MMS、5-FUの処理では24時間後にIAP RNAからの逆転写物が増加したが、CCBの処理では逆転写物の顕著な増加は見られなかった。アクチン重合阻害剤であるCCBは直接DNAに障害を与える薬剤ではないことから、DNA架橋剤であるMMCとMMS、そしてDNA合成阻害剤である5-FUのようなDNAに障害を与える刺激によってIAP RNAからの逆転写反応が促進されることが示唆された。, 第32回日本分子生物学会年会}, title = {DNA-damaging agentsによるRAW264.7細胞におけるレトロトランスポゾンIAPに特有の逆転写物の増加}, year = {2009} }