@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070054, author = {山内, 正剛 and その他 and 山内 正剛}, month = {Nov}, note = {乳幼児における放射線被ばくリスクを解析する目的で、Aprt+/-ヘテロマウスの腎臓に由来する初代培養細胞を用いて、Aprt遺伝子座における放射線誘発突然変異の発生頻度の年齢依存性を解析した。Aprtはプリンサルベージ経路においてアデニンのホスホリボシル化を触媒する酵素であり、その活性の欠損は間質性線維症や尿路結石症を主症状とする、いわゆるAPRT欠損症を引き起こすが、致命的な疾患ではない。したがって、Aprt欠損の非致死性を 利用して、Aprt遺伝子座に発生する突然変異の頻度を解析することが可能である。
具体的には、Aprt+/-ヘテロB6C3F1マウスを1週齢または7週齢の時点で、1グレイまたは4グレイのエックス線で照射し、照射後8週目に解剖して腎臓を摘出し、1mM 2,6-ジアミノプリン(DAP)存在下で培養することにより、Aprt-/-細胞クローンを選択分離した。
その結果、非照射対照群においては2.3 x 10-5の頻度でAprt-/-細胞クローンが出現したのに対して、1グレイのエックス線を7週齢で照射した実験群においては、予想に反して、その出現頻度は61%に低下した。1グレイのエックス線を1週齢で照射した実験群においては、その頻度は200%に増加し、4グレイを7週齢で照射した場合は435%に、4グレイを1週齢で照射した場合には604%にまで増加した。これらの結果より、照射線量が多いほど、被ばく年齢が若いほど、Aprt遺伝子座における突然変異の発生リスクが有意に高まることが示唆された。, 日本放射線影響学会第52回大会}, title = {エックス線被ばく時年齢がマウス腎臓細胞における放射線誘発突然変異に及ぼす影響}, year = {2009} }