@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070004, author = {澤井, 知子 and 山内, 一己 and 柿沼, 志津子 and 島田, 義也 and 澤井 知子 and 山内 一己 and 柿沼 志津子 and 島田 義也}, month = {Nov}, note = {マウスT細胞白血病発生における遺伝毒性発がん物質(エチルニトロソウレア)変異誘発における閾値 \n著者名 澤井知子、山内一己、柿沼志津子、島田義也 放射線医学総合研究所 発達期被ばく健康影響グループ \n 現在、化学発がん物質の低用量曝露での発がんリスクは、高用量曝露の発がんデータの直線外挿により推定されており、閾値はないとされている。しかし、近年ラットを用いた低用量域での発がん性試験で、複素環アミン類やN-ニトロソ化合物の閾値が実験的に存在することが報告され、遺伝毒性を持つ化学発がん物質に閾値が存在する可能性が示された。  本研究グループでは、エチルニトロソウレア(ENU)を用いたマウス胸腺リンパ腫(TL)の誘発実験によりTLの発生に閾値があることを明らかにした。そこで、TLの発生が認められない濃度での生体への影響を調べるため、低用量域での変異蓄積について解析を行った。具体的には、4週齢の変異解析用gpt-deltaトランスジェニックマウスにENUを4週間飲水投与した。曝露後、マウスの胸腺を採取しDNAを調整した後、EG10ファージとして回収し、このファージを大腸菌に感染させ選択培地で形成されるコロニー数から突然変異体数頻度を算出した。非処理群では突然変異体数頻度は0.46×10-5であった。ENU200ppmにより突然変異体数頻度は6.95×10-5(15倍)に増加し、50ppmでも2.71×10-5(6倍)に増加した。50ppmはTLを発生させない閾値用量であったので、ある程度突然変異が増加しても、発がんには至らないことが示唆された。また、おどろいたことに、0.8ppmでは突然変異体数頻度が非処理群に比べ有意に低い値を示し、変異蓄積にも閾値が存在することが示された。さらに、蓄積される変異のスペクトラム解析を行い、その結果について報告したい。本研究の一部は、日本化学工業協会が推進するLRIにより支援されました。, 日本環境変異原学会台38回大会}, title = {マウスT細胞白血病発生における遺伝毒性発がん物質変異誘発における閾値}, year = {2009} }