@misc{oai:repo.qst.go.jp:00070002, author = {岡本, 美恵子 and 岡本 美恵子}, month = {Nov}, note = {【目的】 Minマウスに対する放射線の腫瘍誘発効果は、照射時の週齢に大きく依存し、生後2週齢で認められる誘発効果は、7週齢では消失する。このメカニズムを明らかにするために、発生した腫瘍におけるApc遺伝子のセカンドヒット解析を行った。また、Apc遺伝子以外の関与の可能性についても検討を行った。 【材料と方法】 18番染色体のコンソミックMinマウスに対して、2週齢または7週齢でX線を全身照射し、発生した小腸・大腸腫瘍について18番染色体のLOHの有無を統計学的手法により判定した。今年度は、Apc遺伝子のLOHが認められないとされてきた腫瘍についても、18番染色体全域のLOH解析を行った。また、Apc遺伝子のコピー数の推定およびアレイCGHによる解析を試みた。 【結果】 Apc遺伝子セカンドヒットとしてのLOHを示す領域は、非照射群では18番染色体全長にわたるものが多く、介在欠失タイプは稀であること、2週齢照射群では、逆に大半がApc遺伝子を中心とした介在欠失型であり、染色体全域にわたるものは少ないこと、7週齢照射群では、非照射群と2週齢照射群の中間のLOHパターンを示すこと、小腸腫瘍では、大腸腫瘍に比べて染色体全域のLOHを示す割合が高いこと、が明らかになった。PCR−SSCP法によりApc遺伝子のLOH無と判定されてきた腫瘍の一部は、今回の統計学的手法でLOHが認められた。 Apc遺伝子のLOHが認められない腫瘍の一部では、18番染色体の末端近くの狭い領域に特異的なLOHが認められた。この領域のLOHはApc遺伝子のLOHを示す腫瘍にも認められるが、2つのLOH領域間にはLOHのない領域が存在することから、両者は異なった事象として発生したものと考えられる。この領域のLOHを示す腫瘍は、同時に18番染色体の別の領域にもLOHを示す傾向が認められた。アレイCGHによる予備的な解析では、Apc遺伝子近傍でコピー数の減少が認められる腫瘍においても、これらの領域ではコピー数の変化は認められなかった。, 放射線影響学会第52回大会}, title = {Minマウスにおける放射線発がん機構の解析}, year = {2009} }