@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069971, author = {府馬, 正一 and 中森, 泰三 and 石井, 伸昌 and 久保田, 善久 and 吉田, 聡 and 藤森, 亮 and 府馬 正一 and 中森 泰三 and 石井 伸昌 and 久保田 善久 and 吉田 聡 and 藤森 亮}, month = {Nov}, note = {これまで放射線防護の対象は人間であり、放射線影響研究もヒトを含む哺乳類が中心で、それ以外の生物種に関する研究は限られていた。しかし、近年、ICRP、UNSCEAR、IAEAなどの国際機関が、ヒト以外の生物種や環境を対象とした防護体系を構築するための活動を積極的に行うようになった。そこで、本研究では、環境中で生産者として重要な植物プランクトンに着目し、γ線応答遺伝子をゲノムスケールで同定することにした。 研究対象は、化学物質の環境毒性評価に最もよく使われている生物種の一つである緑藻類Pseudokirchneriella subcapitata(ムレミカヅキモ)とした。P. subcapitataのゲノム情報はほとんど皆無だったので、AFLP(増幅断片長多型)を基本原理とし、ゲノム情報を必要としないトランスクリプト−ム解析手法であるHiCEPを用いることにした。対数増殖後期まで64時間培養したP. subcapitataに60Coγ線を100、150、300 Gy急照射し、2時間培養後に抽出したTotal RNAをHiCEP法で解析した。 検出された転写産物は約7000種類であった。このうち約800-900種類の転写産物は、γ線によって有意な発現変動(非照射の対照と比較して2倍以上発現が上昇または1/2以下に低下)を示した。発現が上昇した転写産物のうち、41種類のDNA塩基配列を決定したところ、2種類に関しては、DNA修復に関与しているDEAD/DEAH box helicaseとSNF2/RAD54 familyおよびRAD26と有意なホモロジーが見られた。また、21種類の転写産物について、定量的RT-PCRを行ったところ、20種類ではγ線による発現上昇の再現性が確認できた。従って、本研究で検出された放射線応答遺伝子の特性を明らかにすることは、緑藻類の放射線応答機構の解明とバイオマーカー遺伝子の選定に寄与すると考えられる。, 日本放射線影響学会第52回大会}, title = {HiCEP法による緑藻類Pseudokirchneriella subcapitataのγ線応答遺伝子の網羅的同定の試み}, year = {2009} }