@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069954, author = {勝部, 孝則 and 森, 雅彦 and 辻, 秀雄 and 塩見, 忠博 and 塩見, 尚子 and 小野田, 眞 and 勝部 孝則 and 森 雅彦 and 辻 秀雄 and 塩見 忠博 and 塩見 尚子 and 小野田 眞}, month = {Nov}, note = {DNA二本鎖切断(DSB)は最も重篤な放射線生物影響のひとつであり,高等真核生物では,おもに非相同末端結合(NHEJ)により修復されると考えられている。XRCC4は,DSBの再結合を担うDNAリガーゼIV複合体の活性および安定性に関与し,NHEJに必須の因子である。一方,Artemisはそのままでは再結合できない「汚い」DSBの末端を,再結合可能な末端に変換するヌクレアーゼと考えられているが,切断末端の形状によってはNHEJ修復に必須ではないとも考えられている。我々は,ヒトにおける放射線リスクに対してXRCC4とArtemisがどのように関わるのかを明らかにするために,ヒト大腸がん由来HCT116細胞株において遺伝子ターゲティング法によりXRCC4欠損細胞(XRCC4-/-),Artemis欠損細胞(Artemis-/-)を樹立し,両細胞の各種DNA損傷ストレスに対する感受性を,生存率を指標として親株と比較した。XRCC4-/-は,X線,etoposide,5-fluorodeoxyuridineに対して極めて高い感受性を示し,camptothecin,methyl methanesulfonate,cisplatin,mitomycin C,hydroxyurea,aphidicolinに対しても明らかに高い感受性を示した。Artemisが「汚い」DSBの修復にのみ関与するのであれば,Artemis-/-の感受性の増加は,XRCC4-/-を超えない範囲と考えられたが,予測通り,ほとんどのDNA損傷ストレスに対して矛盾の無い結果が得られた。しかし,DNA架橋剤のmitomycin Cおよびcisplatinに対しては,Artemis-/-がXRCC4-/-よりも高感受性であることを示す結果が得られた。また,ヌクレオチドプールに作用するhydroxyureaに対しては,Artemis-/-は親株よりも耐性であった。これらの結果から,ArtemisがNHEJ以外のDNA損傷ストレス応答過程にも関与する可能性が示唆された。, 日本放射線影響学会第 52回大会}, title = {非相同末端結合修復関連遺伝子(XRCC4,Artemis)欠損ヒト細胞の各種DNA損傷ストレスに対する感受性}, year = {2009} }