@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069948, author = {須尭, 綾 and 辻, 厚至 and 須藤, 仁美 and 曽川, 千鶴 and 宮原, 信幸 and 小泉, 満 and 原田, 良信 and 佐賀, 恒夫 and 須尭 綾 and 辻 厚至 and 須藤 仁美 and 曽川 千鶴 and 宮原 信幸 and 小泉 満 and 原田 良信 and 佐賀 恒夫}, month = {Nov}, note = {悪性中皮腫は、主にアスベストばく露に起因し中皮から発生する予後不良な腫瘍で、病理学的に上皮型(約60%)、肉腫型(約20%)、混合型(約20%)に分類される。患者数は少ないが、過去のアスベスト使用量の推移から、今後患者の増加が予測されている。中皮腫の治療は、手術、抗がん剤、放射線治療を組み合わせて行われているが、放射線治療の効果は低く、改善が求められている。重粒子線は、X線に比べ、生物効果が高く、腫瘍に線量を集中できるため、中皮腫治療への応用が期待される。そこで、中皮腫モデルマウスでの重粒子線の腫瘍抑制効果を検討するとともに、治療効果を早期に画像診断できるかどうか検討を行った。 ヒト中皮腫細胞株をヌードマウスの大腿部皮下に移植し、上皮型と肉腫型のモデルマウスを作成し、炭素線(290MeV/u, 6-cm SOBP)を2-30GyまたはX線(200kVp, 20mA)を5-60Gy照射した。炭素線30GyおよびX線60Gy照射群では、上皮型、肉腫型ともに、照射2週間後まで腫瘍サイズは増加するが、その後縮小に転じ、約30日で完全に消失し、再増殖は観察されなかった。病理解析より、照射後7日程度から細胞死が観察され始め、14日後以降では、線維化が生じ、細胞密度が低下した。治療効果の早期画像診断の検討のために、炭素線30GyとX線60Gy照射後の3H-FLTと14C-FDGの腫瘍集積性の経時変化を検討した。上皮型では、重粒子線、X線ともにFLTの集積が照射3時間後と1日後で照射前に比べ低下した。肉腫型では、重粒子線ではFLTの取込はほとんど変化しなかったが、X線ではFLTの集積は3時間以降減少した。FDGの集積は、線質、腫瘍の組織型に関わらず治療効果とは相関しなかった。 炭素線では、X線の半分の線量で治療効果が認められ、臨床への応用が期待される。治療効果の画像診断は、上皮型ではFLTによる早期診断の可能性が示されたが、肉腫型では、FLT、FDGともに正確な評価は困難であり、さらなる検討の必要性が示唆された。, 日本放射線影響学会 第52回大会}, title = {中皮腫モデルマウスでの重粒子線治療効果の画像診断法の検討}, year = {2009} }