@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069764, author = {榎本, 宏子 and 仲野, 高志 and 松本, 雅紀 and 鈴木, 敏和 and 榎本 宏子 and 仲野 高志 and 松本 雅紀 and 鈴木 敏和}, month = {Jun}, note = {[はじめに] 全身計測の校正に用いるBOMABファントム(ANSI/HPS N13.35に記載されるReference Male)は、身長177cm、体重70kgと欧米型であるため『日本人の人体寸法データベース2004-2006*』(20代‐50代の男女について約4,900名)により日本人の体型と比較してきた。その結果、最近の標準的日本人体型とBOMABファントムのサイズはかなり一致してきたことがわかりBOMABファントムを校正に用いることがより有利となることが実証された(前年度保物学会に報告)が、実際に計測する人間は背の低い人や背の高い人、また、太めの人ややせ型の人などさまざまであり体型の違いによる効率の違いについて比較検討する必要がある。そこでまず小児から成人までの標準的な体格による検出効率を明らかにするために、4才児、10才児、成人女性、成人男性、95パーセントタイル男性のBOMABファントム5体を用いて頭頂から足先までの計測位置による検出効率の違いとスキャニング計測による計数効率の違いについて検討したので報告する。[方法] 4才児、10才児、成人女性、成人男性、95パーセントタイル男性のファントムに既知の放射性核種としてカリウム-40を同一放射能量封入して、頭頂から足先までを10cm毎に10分間ずつ計測を行い比較検討した。このときのNaI検出器の位置はベッドから上部検出器表面までを36cm、下部検出器表面までを14cmと固定して計測を行った。また、スキャニング計測の場合の効率を5体のファントムの頭頂から足先までを5cm/minでスキャニング計測して比較した。さらに、日本人の9分類の体型*(A-1:背が低いやせ型、A-2:背が低い中肉、A-3:背が低い太り型、B-1:中背やせ型、B-2:中背中肉、B-3:中背太り型、C-1:背が高いやせ型、C-2:背が高い中肉、C-3:背が高い太り型)の身長、体重についてBOMABファントムと比較した。 *(社)人間生活工学研究センターデータ [結果・考察] 検出器を10cm毎に停止して比較した結果、いずれも腹部で検出効率は高くなり、また、体の小さい4才児ファントムが最も検出効率が高く、95パーセンタイル男性ファントムでは検出効率が低い結果が得られた。また、成人男性と95%タイル男性とでは腹部位置以外では差が小さいという結果が得られた。スキャニング計測を行った結果では、身長、体重と計数効率にはそれぞれ0.995と0.999という相関が得られたが、身長についてはスキャニング時間により自動的に補正がなされていると考えられるので、体重と計数効率の近似式により補正することが適していると示唆された。しかし、背が低い太り型、中背太り型、背が高い太り型、背が高いやせ型については、この補正式からはずれることが考えられるので、これらの補正を行うためには体の横幅や厚みをパラメータとして計算コードを用いるか、実際に横幅や厚みの違ういろいろなファントムを用いて検討していく必要がある。, 日本保健物理学会第43回研究発表会}, title = {全身計測における体格差の検討}, year = {2009} }