@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069760, author = {吉田, 千里 and 辻, 厚至 and 須尭, 綾 and 須藤, 仁美 and 曽川, 千鶴 and 荒野, 泰 and 小泉, 満 and 佐賀, 恒夫 and 吉田 千里 and 辻 厚至 and 須尭 綾 and 須藤 仁美 and 曽川 千鶴 and 荒野 泰 and 小泉 満 and 佐賀 恒夫}, month = {May}, note = {近年、悪性腫瘍に対する分子標的治療薬が多く開発されており、その適応症例の選択には、それぞれの標的分子の発現を特異的に検出するイメージングが有用である。抗体は特異性が高く、標的特異的なイメージングプローブの開発材料に適している。また、特異性の高い抗体はそれ自身が分子標的治療薬としても有用である。癌原遺伝子のひとつであるc-kitは、レセプター型チロシンキナーゼであり、消化管間質腫瘍(GIST)や小細胞性肺癌(SCLC)などで高発現していることが知られており、c-kitの分子標的治療薬であるイマチニブがGISTの治療に使用され、高い奏効率が報告されている。SCLCは肺癌の約20%を占め、進行が早く、悪性度も高いため早期診断、早期治療が必要不可欠な癌である。SCLCに対してもc-kit特異的なイメージングにより、診断能の向上と治療法の選択の幅が広がることが期待できる。そこで、c-kit特異的イメージングプローブの開発に向けて、抗c-kit-抗体(IgG、Fab)のin vitro、in vivoでの評価を行った。  抗c-kit-IgGとFabをCHX-A"-DTPAキレートを介した111In標識とクロラミンT法による125I標識を行い、c-kitを高発現するヒト小細胞肺癌細胞株(SY細胞)を用いて、細胞結合試験、競合阻害試験、および細胞内局在について検討した。その結果、IgG、Fab共にc-kitに特異的に結合し、IgGは速やかに内在化するが、Fabの内在化は緩徐であることが明らかになった。ヌードマウスにSY細胞を皮下移植し、IgGとFabの体内動態の検討を行った。111In標識IgGでは投与後24、48、96時間と経時的に腫瘍集積が増加し、96時間後では約23% ID/gと高い集積を示した。一方、111In標識Fabの腫瘍集積は1、6、12時間後で2.7、4.8、4.4% ID/gとIgGと比べ低かったが、血中クリアランスが早いために、IgGより早期に高い腫瘍/血液比を得ることが可能であった(6時間で3.3、12時間で9.7)。一方、Fabでは非常に高い腎臓集積が見られた。125I標識IgG、Fabは共に内在化を受け脱ヨウ素化することによってヨウ素が遊離するため腫瘍への集積は時間経過とともに減少したと推測された。  以上の結果より、抗c-kit-IgGとFabによるc-kit特異的イメージングが可能であることが示された。今後は、感度・定量性に優れるPETイメージングを目指して、64Cuなどのポジトロン核種での標識とその性能評価を実施する予定である。, 第4回日本分子イメージング学会}, title = {小細胞肺癌におけるc-kit 特異的イメージングプローブの開発}, year = {2009} }