@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069747, author = {小久保, 年章 and 柿沼, 志津子 and 西川, 哲 and 島田, 義也 and 樋野, 興夫 and 小久保 年章 and 柿沼 志津子 and 西川 哲 and 島田 義也}, month = {May}, note = {【目的】近年、胎児、こどもに対する環境ストレスの影響が問題となっている。医療におけるCT被ばくなど放射線被ばく線量が高くなっていることに鑑み、胎児、こどもの放射線リスクを評価する一環として、被ばく時年齢依存性の観点から情報の少ない腎臓の腎がんリスクについて検索を行った。本研究では、発がんのメカニズム解析のしやすい疾患モデル動物である遺伝性腎がんラット(Ekerラット)と近交系F344ラットを交配したF1ラットを用いて、ガンマ線に対する被ばく時年齢差を明らかにすることを目的とした。 【方法】雄のEkerラット(Tsc2遺伝子ヘテロ型)と雌のF344ラットを交配し、胎齢15、19日目、生後5、20、49日目に137Csガンマ線0.5Gyおよび2Gyを照射した。照射および動物飼育はすべてSPF環境下で行った。照射後、通常飼育を行い、生後27週齢時に解剖を実施した。剖検時に腎臓重量測定後に、10%中性緩衝ホルマリン液にて固定し、常法に従い包埋、パラフィン切片を作製し、HE染色を施した。作製した標本を用いて、腎尿細管上皮の増殖性病変の発生率を求めた。 【結果および考察】ガンマ線0.5Gyを照射したヘテロ型F1ラットにおいて、雄の生後5日目の照射動物で対照動物に対して腎尿細管上皮の増殖性病変の増加がみられたが、尿細管上皮が腫瘍化する頻度は対照動物に比して明らかな違いは認められなかった。ガンマ線2Gyを照射したTsc2遺伝子ヘテロ型F1ラットでは、雌雄ともすべての照射時期で尿細管上皮の過形成病変が認められた。また雌雄ともに胎齢19日目の照射動物が対照動物に比較して、明らかに尿細管が腫瘍化まで進む個体の増加がみられた。以上のことから、妊娠後期にガンマ線2Gyを照射することにより、尿細管上皮の腫瘍化リスクが高まることが示唆された。このことは、腎臓の細胞増殖活性が高い時期での放射線照射は、照射線量にもよるが尿細管上皮の腫瘍化に影響を及ぼすと推察される。, 第56回日本実験動物学会総会}, title = {放射線誘発腎発がんの被ばく時年齢依存性の検討}, year = {2009} }