@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069687, author = {富安, もよこ and 小畠, 隆行 and 西, 幸雄 and 中本, 泰充 and 田村, 充 and 野中, 博意 and 池平, 博夫 and 菅野, 巖 and 富安 もよこ and 小畠 隆行 and 西 幸雄 and 中本 泰充 and 田村 充 and 野中 博意 and 池平 博夫 and 菅野 巖}, month = {May}, note = {【目的】13C-MRスペクトロスコピー(13C-MRS)を用いて、ヒト肝臓内のグルコース/グリコーゲン量の動的・経時的な推移を測定し、肝グリコーゲンの蓄積パターンを知ることができると、糖尿病の診断や治療に有用であると考えられる。我々は、1.5T MRシステムにおいて、ヒト肝臓に由来する[1-13C]グルコースMR信号のグリコーゲンへの経時的変化を6時間にわたり観測した。さらに、グルコース、インシュリン、グルカゴン、および遊離脂肪酸の血中濃度を測定し、これらのパラメータの相関関係および13C MRSの臨床への可能性を検討した。 【方法】2名の健常ボランティアを対象とした。13C-MRSは空腹時および85gの糖(99.9% [1-13C]グルコース10gを含む)を経口負荷後に複数回測定した。全てのMR信号測定は、1.5 T Philips Intera、1Hボディコイルおよび特注の13C送受信サーフェスコイル(45x31 cm2)により行った。スペクトル強度変化の外部基準物質として[2-13C]アセトンを用いた。それぞれの13C FID信号を得るための測定パラメータはTR: 300ミリ秒、観測帯域: 6kHz、サンプリングポイント1024、積算: 4096回、測定時間: 約20分であり、6時間後まで測定した。13C MR信号の定量化はMATLAB上で動作する自作のプログラムにより行った。一人のボランティアにおいて、MR信号測定の合間ごとに採血を行った(8回)。 【結果】肝[1-13C]グルコースMR信号の経時的変化は、血中のグルコース濃度変化と一致していた。図1にそれぞれのボランティアの肝[1-13C]グリコーゲン信号強度の時間変化を示す。図2に肝[1-13C]グリコーゲン信号および血中の代謝物濃度の経時的変化を示す。グルカゴンを除くそれぞれの代謝物濃度の相対的変化は、今までの研究報告と一致していた1-2。 【結論】健常ボランティアにおいて、肝グリコーゲンの蓄積・分解の時間変化は血中の代謝物の濃度変化と一致していることが示された。統計的分析にはより多くの調査が必要である。グルカゴンはインシュリンと逆の濃度変化をすると考えられており、今回の結果に対する知見はまだ得られていない。肝グリコーゲン信号の最大強度は一人は糖負荷の5時間後、もう一人は2時間後であった。13C-MRSを長時間行うことにより、in vivo肝グリコーゲンの蓄積・分解の特徴を知り、糖代謝異常の判定基準に用いる可能性が示唆された。糖尿病患者の13C MR信号および血中代謝物濃度変化は今回の結果と異なっていることが考えられる。今後のさらなる検討により、糖尿病のより多面的な診断および特徴化が可能になるであろう。 【参考文献】1. Jue, T. et al. MRM 1987;5:377-9.、2. Kunnecke, B. et al. MRM 2000;44:556-62., 設立総会・第1回 学術集会}, title = {13C-MRSを用いたヒト肝臓におけるグリコーゲン合成のモニタリング}, year = {2006} }