@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069664, author = {田中, 泉 and 田中, 美香 and 佐藤, 明子 and 槫松, 文子 and 石渡, 明子 and 鈴木, 桂子 and 石原, 弘 and 田中 泉 and 田中 美香 and 佐藤 明子 and 槫松 文子 and 石渡 明子 and 鈴木 桂子 and 石原 弘}, month = {Nov}, note = {致死線量照射前のマウスに投与することでその生残率を著しく増加させる免疫修飾型放射線防護物質が知られている。その一つである乳酸菌と同時に種々の薬物を投与したマウスの血中サイトカイン量の変動を測定することで、血中の炎症性サイトカイン量と生残率に強い相関があることを示したので報告する。 1.乳酸菌菌体の放射線防護効果の再確認 モデルとして代表的乳酸菌分離株であるLactobacillus casei subsp. casei (JCM-11349)の加熱死菌体成分(LBC)を使用した。C3H/He-slcマウスにLBC等を皮下投与した後に、過致死線量(8.0Gy)のX線を全身照射して28日間観察して生残率を測定した。照射の際は概日リズムの影響を避けるため、処理群内の個体の照射時刻を変え、各処理群の構成個体が同一の照射時刻を持つように設定し、照射時刻を9:00 (Day-time, 2:00)から90分の間とした。生理食塩水投与マウスでは28日生存率は0%であったが、LBC投与群では80%であり、その防護効果は照射16-48時間前投与で明瞭に現れた。 2.乳酸菌投与による血中IL1bの増加とそれを変動させる薬物の効果 乳酸菌皮下投与後の血漿中サイトカインを測定したところ、Interleukin-1 beta (IL1b)量に顕著な変動が見られ、LBC投与4時間から24時間後にかけて著しく増加し、48時間後には検出限界以下に低下した。LBCと同時に種々の炎症関連薬物を投与して、血中IL1b量および生残率への影響を調べた。抗炎症ステロイド類およびその分泌促進物質は何れも血中IL1b量増加を抑制するとともに生存率を低下させた。一方、非ステロイド性抗炎症剤は血中IL1b量にも生存率にも影響を与えなかった。逆に、鉱質コルチコイドは血中IL1b量ならびに生存率を増加させた。 以上のことから、LBCのような炎症を促進する物質は血中IL1bの増加を介して放射線防護作用を呈すると同時に、血中IL1b量が防護の指標となることが示された。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {炎症作用物質による炎症サイトカインを介した致死線量放射線に対する防護作用}, year = {2008} }