@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069661, author = {萩原, 亜紀子 and 中山, 文明 and 倉持(小見), 明子 and 本田, 絵美 and 木村, 美穂 and 浅田, 眞弘 and 鈴木, 理 and 今村, 亨 and 明石, 真言 and 萩原 亜紀子 and 中山 文明 and 明石 真言}, month = {Dec}, note = {ヒトfibroblast growth factor (FGF)は、血管新生、創傷治癒など多様な生理的機能を有し、放射線腸障害を防護する可能性がある。FGFはヘパラン硫酸または類縁体のヘパリンの共存下でFGF受容体(FGFR)と結合してシグナル複合体を形成し、生物活性を発揮すると考えられている。FGF receptor 2IIIb (FGFR2b; KGFR)は、FGF1、FGF7、FGF10に対する高親和性レセプターであり、上皮細胞にのみ発現し、腸障害の修復に大きな役割を発揮する。一方、FGF1は他のFGFRにも反応し、より広い範囲の標的細胞をもつ。よって、その特性を発揮できる医薬を創出できれば、その有用性は極めて高いと期待される。しかしながら、FGF1は外来ヘパリンへの依存性が高く、分子としても不安定であるため、医薬化されていない。今回、FGF1/FGF2キメラタンパク質の至適化を図り、安定性の高い分子(FGFC)を選択したので、BALB/cマウスの放射線腸障害に対する防護効果を評価した。まず、特定のサブタイプのFGFRを強制発現させた細胞を用いて受容体特異性をin vitroで評価した結果、FGFCはFGF2が反応できないFGFR2bに対しても強い活性を有するだけでなく、FGF1と同様に全てのサブタイプのFGF受容体を刺激できることが示された。一方、FGF1、FGF7、FGF10のマウス腹腔投与24時間後に8から12Gyのガンマ線全身照射を施行し、その3.5日後の小腸クリプト生存率を評価したところ、ヘパリン存在下でFGF1投与群は、FGF7、FGF10投与群に比較して増加傾向を認めた。次に、FGF1、FGFCを腹腔内投与し、同様に小腸クリプト生存率で比較検討したところ、ヘパリン存在下では同じ生存率を示したものの、ヘパリン非存在下では、FGFCのほうがFGF1より有意に高かった。この生存率の増加は、高い照射線量でも顕著に示された。さらに、ガンマ線照射24時間後にヘパリン非存在下でFGFを投与すると、FGF1は小腸クリプト生存率を改善できなかったが、FGFCは有意に増加させた。以上の所見より、FGFCは安定型FGF医薬候補として、放射線障害の予防ならびに、放射線被ばく後の治療にも有用であることが示唆された。, BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会 合同大会)}, title = {FGFキメラタンパク質のマウス空腸の放射線障害における防護効果の優位性について}, year = {2008} }