@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069650, author = {須藤, 仁美 and 辻, 厚至 and 須尭, 綾 and 曽川, 千鶴 and 吉田, 千里 and 樋野, 興夫 and 佐賀, 恒夫 and 須藤 仁美 and 辻 厚至 and 須尭 綾 and 曽川 千鶴 and 吉田 千里 and 佐賀 恒夫}, month = {Dec}, note = {中皮腫は主に胸膜や腹膜に発生する腫瘍で、アスベストのばく露歴が発症に深く関与している。過去のアスベストの使用状況から、今後数十年間に中皮腫患者数が増加すると予測されているが、現在、有効な治療法が確立されておらず、予後は極めて悪い。このことから、新たな治療法・治療薬の開発が切望されている。そこで、中皮腫の新たな治療薬開発のためのターゲット分子の探索を目的として、siRNAライブラリーを用いた機能スクリーニングを行った。約8,600遺伝子をターゲットにしたsiRNAライブラリーを用いて、中皮腫細胞株(211H)に各siRNAをトランスフェンクションし、細胞増殖アッセイを行い、増殖を50%未満に抑える383個のsiRNAを同定した。この結果を検証するため、細胞増殖を抑制する効果の高かった78遺伝子について、別の配列のsiRNAを追加して、二次スクリーニングを行った。その結果、2種類のsiRNA両方で211H細胞の増殖を大きく抑制する39遺伝子に対するsiRNAを同定した。これらの遺伝子の中から、これまでに報告されている機能と増殖抑制の結果より7遺伝子を選び、それらの機能解析を行った。フローサイトメトリーによる解析から、これら遺伝子をノックダウンするとアポトーシスが誘導されることを見いだした。これら7遺伝子は、これまでアポトーシスに関連するという報告はなく、新規アポトーシス関連分子であることが示唆された。この中の1遺伝子は、マイクロアレイの解析より、正常中皮に比べ中皮腫で遺伝子発現が2倍以上亢進しているという報告があった。中皮腫細胞株のウエスタン解析より、タンパクレベルでも発現が亢進していることを確認した。また細胞レベルだけでなく、モデル動物でも遺伝子抑制による腫瘍増殖抑制効果及びアポトーシスの誘導を確認した。これらの結果より、この遺伝子は、中皮腫治療の有望なターゲットであることが示唆された。, 第31回日本分生物学会年会}, title = {中皮腫に対する治療薬のターゲット遺伝子の機能スクリーニング}, year = {2008} }