@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069640, author = {中森, 泰三 and 藤森, 亮 and 木下, 圭司 and 坂内, 忠明 and 久保田, 善久 and 吉田, 聡 and 中森 泰三 and 藤森 亮 and 坂内 忠明 and 久保田 善久 and 吉田 聡}, month = {Dec}, note = {毒性物質に曝された生物の遺伝子発現パターンは毒性物質の種類によって異なる。こ のような毒性物質に特徴的な遺伝子発現を指標にして、環境汚染を診断するようなツ ールの開発に国際的関心が高まっている。生態系の保護を考えた場合、生態系を構成 する環境生物への曝露を評価することが重要である。トビムシは代表的な土壌無脊椎 動物の一群で、化学物質の毒性評価に広く用いられている。しかし、トビムシをはじ めとする多くの環境生物は遺伝子情報に乏しく、上述の診断ツールの開発にはまず、 ストレス応答遺伝子を同定していく必要がある。本講演では、トビムシにおい て同定されたカドミウム曝露応答遺伝子について報告する。カドミウム曝露で誘導さ れた転写物断片をhigh-coverage expression profiling (HiCEP)法により特定し、 rapid amplification of cDNA ends(RACE)法によりcDNA全長塩基配列を決定した。 得られたcDNA塩基配列をアミノ酸配列に変換したところ、繰り返し配列をもつシステ インリッチなタンパク質が予想された。予想されたタンパク質は、システインリッチ である点でカドミウム結合性タンパク質メタロチオネインと共通したが、アミノ酸鎖 がメタロチオネインより長い点で異なった。同遺伝子のカドミウム曝露による 発現変動をリアルタイムPCRにより調べたところ、濃度依存的な発現上昇がみられた 。すなわち、無影響濃度(餌曝露:0.3および30 mg Cd/kg dry food)ではそれぞれ2 5および70倍、10および50%繁殖阻害濃度(土壌曝露:25および70 mgCd/kg dry soil )ではそれぞれ1200および1800倍の発現レベルの上昇がみられた。同遺伝子の発現は 、カドミウム汚染を検知する指標として利用できる可能性がある。, 第31回日本分子生物学会年会第81回日本生化学会大会合同大会}, title = {トビムシにおけるカドミウム曝露応答遺伝子}, year = {2008} }