@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069639, author = {塚本, 智史 and 西川, 哲 and 鬼頭, 靖司 and 南, 直治郎 and 水島, 昇 and 塚本 智史 and 西川 哲 and 鬼頭 靖司 and 南 直治郎}, month = {Dec}, note = {卵子の細胞質には卵子形成の過程でつくられた母性タンパク質の多くが蓄積している。ところが、受精直後にはこれらのほとんどは分解され、受精卵ゲノムに由来するタンパク質に置き換わる。マウスでは受精後の4,8細胞期に劇的にタンパク質合成パターンが変化する。このことは受精直後のタンパク質のターンオーバーを示しており大規模なタンパク質分解系の活性化が想定される。オートファジーはリソソームを分解の場とする細胞質成分の大規模な分解系である。前回大会において、我々はマウスの受精卵でオートファジーが活発に誘導されることを報告した。オートファゴソームの形成に必須なAtg5を卵子特異的に欠損した卵特異的オートファジー欠損マウスでは、卵子形成や受精は正常に起こるものの、受精直後の初期胚発生が4,8細胞期で停止することを明らかにした。さらに、発生停止を起こした受精卵ではタンパク質合成が低下していることも分かった。これらの結果から、オートファジーの誘導によって母性タンパク質は大規模に分解され、その分解産物であるアミノ酸は新規タンパク質合成のための材料となっていると考えられる。一方、活発に誘導されるオートファジーとは別に、低いレベルでおこる定常的なオートファジーは細胞内で不要になった細胞内成分の除去(細胞内浄化)のために必要である。この定常的なオートファジー活性は加齢に伴う老化によって低下することが明らかとなっている。今回、我々は卵特異的オートファジー欠損マウスでは加齢に伴い受精率が顕著に低下することを見いだした。さらに、このオートファジー欠損卵子では、加齢依存的にユビキチンとP62陽性のタンパク質凝集体(封入体)が蓄積することも分かった。受精前の卵子ではオートファジーの活性は低く保たれていることから、定常的なオートファジーが卵子の品質管理に関与していることを示唆している。加齢に伴う染色体異常や酸化ストレスによって卵子の品質が低下することは知られているが、卵子の品質を維持する分子メカニズムは未だ不明のままである。本大会では最近明らかとなった新たなオートファジーの役割について報告する。, BMB2008}, title = {マウス初期胚におけるオートファジーの新たな生理機能の解析}, year = {2008} }