@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069621, author = {岡本, 美恵子 and 岡本 美恵子}, month = {Nov}, note = {我々は、ヒトFAPの疾患モデルとして知られるMinマウスに日本産野生マウス由来の近交系MSMの18番染色体を導入することにより、Apc遺伝子不活化に至る種々のセカンドヒットを解析できる系を作出した。このコンソミックMinマウスの系は、放射線による腫瘍誘発において強い照射時週齢依存性を示し、生後2週齢照射で認められる腫瘍誘発効果は7週齢照射では消失する。今年度は特に、誘発効果の消失した7週齢照射個体に発生した腫瘍におけるApc遺伝子のセカンドヒットに焦点をあてて解析を行い、これまでに報告した非照射、2週齢照射群におけるセカンドヒットとの比較を行った。Apc遺伝子のLOH頻度は、大腸腫瘍では自然発生と放射線誘発腫瘍の間で差が認められるのに対し、小腸腫瘍では、自然発生、2週齢照射、7週齢照射群のいずれも50%と全く差は認められなかった。Apc遺伝子のLOHが認められた腫瘍については、18番染色体全域についてLOH解析を行い、LOHを示す染色体領域の同定を試みた。自然発生腫瘍におけるLOHは、ほとんどが18番染色体全長にわたるもので、介在欠失型は稀であるのに対し、2週齢照射個体に発生した腫瘍では、大半のLOHはApc遺伝子を中心とした狭い範囲にのみ認められ、染色体全域にわたるものは逆に稀であることが明らかになった。7週齢照射個体に発生した腫瘍におけるLOHパターンは2週齢照射群と同様に介在欠失型が大半を占めていたが、LOHを示す領域には若干の相違が示唆された。Apc遺伝子のコピー数について予備的な解析を行った結果、自然発生腫瘍ではApc遺伝子のコピー数は2であるのに対し、放射線誘発腫瘍ではコピー数1の腫瘍と2の腫瘍が存在した。両者の比は小腸と大腸、2週齢照射群と7週齢照射群で差が認められた。このことはApc遺伝子不活化の機構がそれぞれの群で異なっていることを示唆する。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {Minマウスの放射線誘発消化管腫瘍におけるApc遺伝子不活化の機構}, year = {2008} }