@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069611, author = {松本, 孔貴 and 古澤, 佳也 and 崔, 星 and 平山, 亮一 and 高瀬, 信宏 and 鵜澤, 玲子 and 小池, 幸子 and 安藤, 興一 and 岡安, 隆一 and 松本 孔貴 and 古澤 佳也 and 崔 星 and 平山 亮一 and 高瀬 信宏 and 鵜澤 玲子 and 小池 幸子 and 安藤 興一 and 岡安 隆一}, month = {Nov}, note = {【背景・目的】X線などを照射された細胞は,細胞周期を停止することで照射による損傷を修復する時間稼ぎをすると考えられる一方で,近年炭素線などの重粒子線を照射された細胞は,その停止時間が一過性に延長することが報告されている。本研究の目的は,炭素線またはX線を照射した腫瘍細胞における細胞周期の経時的及び線量依存的な変化を明らかとすることとした。 【方法】細胞はヒト悪性黒色腫由来細胞6種(92-1,C32TG, Colo679, HMV-I, HMV-II, MeWo)を用い,本実験では一貫してX線または290 MeV/u炭素線の6cm SOBP中心の条件で細胞照射を行った。コロニー形成法を用いてX線及び炭素線に対するそれぞれの細胞の生存率曲線を求め,細胞周期の経時的変化の解析には,生存率曲線から算出した10%生存率線量(D10)を両線質の等効果線量(Iso-effect dose)として用いた。線量依存的な変化の解析には,炭素線及びX線ともに1〜8Gyの等しい物理線量を用いた。照射終了後細胞を再播種し,37℃ CO2インキュベータにて培養後6〜204時間のタイムコースで細胞を回収後エタノール固定し,Propidium Iodide(PI)で染色してフローサイトメトリー法により細胞周期の観察を行った。【結果】経時的細胞周期変化の解析から,炭素線を照射されたメラノーマ細胞はG2/M期またはG0/G1期に留まることが確認された。それに対し,X線を照射された細胞はS期またはG0/G1期に留まる傾向が見られた。また,炭素線によりG2/Mアレストが誘導された細胞は,130時間を越える長い時間を経ても尚,非照射群に比べ有意に高い割合でG2/M期に存在していることが明らかとなった。一方で,細胞周期の炭素線線量依存性を調べた結果から,C32TG, HMV-I, HMV-II及びMeWoでは線量の増加に伴いG2/M期の細胞の割合が増加したが,92-1及びColo679については,G0/G1期の細胞が増加する,ないしは細胞周期の変化が見られない結果が得られた。【結論】細胞周期の時間依存性及び線量依存性解析から,細胞種,線質,時間,線量により細胞周期の挙動が大きく異なることが分かった。Iso-effect doseを用いた本研究から,最終的に死に至る細胞数は同じでも細胞死に至るまでのプロセスが両線質間で全く異なるもことが示唆された。また,G2/Mアレストの一過性の延長は,重粒子線特異的な効果であることが明らかとされた。, 日本放射線影響学会 第51回大会}, title = {炭素線照射後のヒト悪性腫瘍細胞における細胞周期の変化と役割}, year = {2008} }