@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069608, author = {保田, 隆子 and その他 and 保田 隆子}, month = {Nov}, note = {メダカ胚は体外で発生し、かつ卵殻が透明なので発生の全過程を観察できる利点を有する実験材料である。またメダカ胚の脳発生は、基本的に哺乳類のそれらと同様であることが石川らにより示されている。我々は卵黄からアクリジンオレンジ蛍光剤をマイクロインジェクションにより注入し、低線量X線5Gy(LD50 = 12.5Gy) 照射によってメダカ後期胚期(st.28)に一過的な放射線誘発アポトーシスが発生することを、胚を生きたまま観察することにより見出した。孵化時の照射胚の組織を調べたところ、10Gy照射時にみられたような視細胞構造の乱れや縦走堤の未発達など、顕著な異常は見られなかった。また、照射胚はほぼ100%正常に孵化した。  照射による細胞増殖の変化を、放射線誘発アポトーシスが中脳全体に散在する照射6時間後、及びこれら散在していた放射線誘発アポトーシスがクラスター状の塊となる照射24時間後、リン酸化Histone-H3抗体による免疫組織化学法により調べた。抗体により染色されたポジティブな細胞の数をカウントし定量した結果、細胞増殖の変化は、照射6時間後、照射24時間後共にコントロールと有意差がみられなかった。  これらの結果、中脳(視蓋)が飛躍的に成長する時期(st.28)では、発生に全く影響を及ぼさない低線量の照射により、放射線誘発アポトーシスが細胞周期停止(増殖遅延)を伴わず進行している、ということが示唆された。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {発生中のメダカ胚の脳(視蓋)を用いた低線量放射線による細胞死、細胞増殖変化}, year = {2008} }