@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069607, author = {須尭, 綾 and 辻, 厚至 and 須藤, 仁美 and 曽川, 千鶴 and 宮原, 信幸 and 三枝, 公美子 and 小泉, 満 and 原田, 良信 and 佐賀, 恒夫 and 須尭 綾 and 辻 厚至 and 須藤 仁美 and 曽川 千鶴 and 宮原 信幸 and 三枝 公美子 and 小泉 満 and 原田 良信 and 佐賀 恒夫}, month = {Nov}, note = {悪性中皮腫は、主に胸膜中皮から発生する腫瘍で、上皮型(約60%)、肉腫型(約20%)、混合型(約20%)に分類されている。中皮腫の発生は、主にアスベストばく露に起因し、潜伏期間は30-40年である。現在は稀な腫瘍であるが、過去のアスベスト使用量から、今後患者の増加が予想されている。中皮腫の進行は非常に速く、予後がたいへん悪い腫瘍である。中皮腫の治療は、外科療法、内科療法または放射線療法を組み合わせて行われているが、内科療法と放射線療法の治療効果が著しく悪い。新しい治療薬の開発が精力的に進められているが、新たな放射線療法の開発は進んでいない。これまでに中皮腫細胞のin vitroでの検討から、X線に比べて重粒子線の生物学的効果比(RBE)が2.9-3.4と高いことが報告されている。そこで、本研究では、中皮腫モデルマウスでの腫瘍抑制効果を検討した。ヒト中皮腫細胞株をヌードマウスの大腿部皮下に移植し、上皮型と肉腫型のモデルマウスを作成した。炭素線(290MeV/u, 6-cm SOBP)を2, 5, 10, 15 GyとX線(200kVp, 20mA)を5, 15, 30 Gyを照射し、未照射群も設定した。各群5匹用意し、週2回、腫瘍のサイズと体重を測定した。炭素線照射群で、上皮型、肉腫型ともに15Gyで腫瘍増殖抑制効果が認められた。上皮型、肉腫型ともに、照射後10-15日まで腫瘍は増殖し、その後に縮小した。X線照射群では、30Gyで治療効果が認められたが、重粒子線照射群ほどではなかった。本検討から求めた炭素線のRBEは上皮型2.2、肉腫型2.0で、培養細胞での結果より低い値であった。これはそれぞれの実験の照射条件の違い、あるいはin vitroとin vivoの微小環境の違いによると考えられる。これらの結果より、悪性中皮腫の重粒子線治療はX線治療より有効であることが示唆された。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {悪性中皮腫の重粒子線治療のモデルマウスでの検討}, year = {2008} }