@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069595, author = {辻, さつき and 神田, 玲子 and 大町, 康 and 石田, 有香 and 伴, 信彦 and 島田, 義也 and 辻 さつき and 神田 玲子 and 大町 康 and 石田 有香 and 伴 信彦 and 島田 義也}, month = {Nov}, note = {マウスの骨髄性白血病(ML)は、ヒトの放射線誘発骨髄性白血病の機構を研究する上で有用な動物モデルである。Gバンディング法などを用いた細胞遺伝学的研究から、MLマウスでは高頻度に2番染色体の部分欠失が見られることが報告されている。そこで我々は2番染色体上のがん抑制遺伝子候補であるPU.1をプローブとし、MLマウスのFISH解析を行った。C3H雄マウスにγ線あるいは中性子線を3Gy照射し、生涯飼育した。臨床所見と血液スメア分析からMLと診断されたマウスについて、放医研の常法に従い脾臓細胞の染色体標本を作成し、PU.1-FISH解析を行なった。その結果、85%のマウスにPU.1が片方欠損した細胞が見られた。PU.1の片方欠損した細胞の頻度は50-100%と個体間でばらつきがあったが、極めて低頻度の個体(数%以下)については、後の病理学的診断からMLではない(好酸球性白血病等)ことが明らかになった。中性子線照射後発症したマウスの中には、PU.1の片方が欠損、もう片方が転座の異常も見つかった。しかし欠損−転座型異常を有するMLマウスと単純片方欠損型異常を有するMLマウスとの間に病理診断的差異は見られなかった。次いで脾臓の分裂中期細胞と間期細胞それぞれのPU.1片方欠損細胞の頻度を調べた結果、高い相関がみられた(r=0.96)。また血液スメア標本を用いて同様の解析を行なった結果、細胞に厚みがあるためシグナル検出がやや困難であったが、脾臓の間期細胞と血液スメアのPU.1欠損細胞の頻度にも高い相関が見られた(r=0.83)。FISH解析で得られたPU.1遺伝子の片側欠損細胞の頻度は、時間・労力・技術を要する病理診断の結果と高い相関があり、血液スメア標本を利用すれば、低侵襲性(マウスを生かしたままサンプリング可能)で迅速な(培養の必要がない)ML診断が可能であることが明らかになった。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {FISH法を用いた放射線誘発骨髄性白血病マウスのPU.1遺伝子異常解析}, year = {2008} }