@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069586, author = {笠井, 清美 and 辻田, 瑛那 and 林, 京子 and 森, 雅彦 and 笠井 清美 and 辻田 瑛那 and 林 京子 and 森 雅彦}, month = {Nov}, note = {重粒子線などの高LET 放射線により生じたDNA損傷は、低LET放射線と比較して局所に限定し、かつ複雑な形状を持つために修復しにくいと言われているが、具体的なモデルはまだ確立されていない。われわれは、昨年に引き続き、ほ乳類培養細胞を用いて、DNA修復因子rad51とDNA障害を反映すると言われるリン酸化型H2AX(γ-H2AX)の重粒子線照射後の動態を調べた。材料と方法:ヒト正常繊維芽細胞NB1RGBおよびGFP標識Rad51遺伝子を導入したチャイニーズハムスターCHO細胞にX線もしくは放医研HIMACにより加速したC線(30および88 keV/μm)、Siイオン線(250 keV/μm)、Arイオン線(95 keV/μm)、Feイオン線(440 keV/μm)を照射した。H2AXリン酸化は、アルコール固定後H2AXのリン酸化部位に対する抗体を用いて検出した。結果と考察: フローサイトメーター(XL-II, Beckman Coulter)による解析では、X線照射直後からγ-H2AXが上昇し、30分付近で最大となった後減少し、2時間から10時間で低下した。SiおよびFeイオン線では、照射直後からかなりのγ-H2AXが生成し、その後の変化が少なかった。照射30分後に比較するとSiとFeは同程度のシグナルを示し、X線および炭素線よりも生成率が高かった。これに対し、顕微鏡下で観察したγ-H2AXフォーカス数ではすべての放射線で照射30分後に同程度の生成を示した。X線では照射直後にははっきりしたフォーカスは観察されないが、粒子線では照射直後からフォーカスを観察でき、フォーカス数のピークがX線より遅れた。一方rad51フォーカスは照射直後には観察されず、照射後約1時間後から観察でき、20時間程度後まで残存した。照射1時間後のrad51フォーカスはγ-H2AXと共局在していた。また、フォーカスが観察されない細胞が一定の割合で存在し、ほぼフローサイトメーターで調べたG1細胞の割合と一致した。, 日本放射線影響学会第51回大会}, title = {重粒子線誘発DNA障害の解析-III}, year = {2008} }