@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069504, author = {山内, 啓史 and 斉藤, 彩 and 石田, 有香 and 大町, 康 and 中山, 裕之 and 石田 有香 and 大町 康}, month = {Oct}, note = {近年、DNA傷害性化学物質が胎盤にアポトーシスや細胞増殖抑制を誘導することが報告され、胎盤もDNA傷害に対して感受性が高いことが明らかになった。一方、放射線によるDNA傷害が胎児発育を重度に阻害することはよく知られているが、このメカニズムについてはこれまでほとんど調べられてこなかった。そこで、本研究では放射線の胎盤に対する影響を調べるために、妊娠12日目のC57BL/6Jマウスに5 Gyのγ線を全身照射し、病理組織学的検索およびウェスタンブロット検索により照射6時間後の胎盤迷路部における細胞死と細胞増殖について検討を行った。その結果、照射後の胎盤では対照群と比較して、アポトーシス細胞の増加は認められなかったが、細胞分裂している栄養膜細胞の数が減少していた。照射群では、DNA傷害に際してアポトーシスおよび細胞周期停止を誘導する転写因子p53タンパク質の発現上昇が認められ、p53によって発現誘導され細胞周期のG1期停止を実行するp21タンパク質の発現も上昇していた。また、細胞分裂を開始させる因子cdk1は、放射線照射によりリン酸化され不活性状態になっていた。加えて、照射6時間後にはDNA損傷修復に関与するヒストンH2AXのリン酸化が検出された。これらの結果から、妊娠12日目のマウス胎盤では、放射線照射後に複数の経路を介して細胞周期の停止が誘導されることが明らかになった。一方で、放射線によってアポトーシスが誘導されない理由については現時点では不明である。放射線と化学物質という種類の異なるDNA傷害に対する胎盤の反応経路やDNA修復能の差異に関して今後の検討課題としたい。, 第100回日本繁殖生物学会}, title = {放射線照射がマウス胎盤の細胞死と細胞増殖に及ぼす影響}, year = {2007} }