@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069479, author = {高橋, 江里佳 and 柿沼, 志津子 and 尚, 奕 and 甘崎, 佳子 and 今岡, 達彦 and 西村, まゆみ and 小林, 芳郎 and 野川, 宏幸 and 島田, 義也 and 高橋 江里佳 and 柿沼 志津子 and 尚 奕 and 甘崎 佳子 and 今岡 達彦 and 西村 まゆみ and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {重粒子線がん治療や宇宙での長期滞在における重粒子線の発がんリスクを知ることは、患者や宇宙飛行士の安全のために重要である。本研究では、マウスTリンパ腫の発がんモデルを用いて、重粒子線によって生じたがんの特徴と発がん感受性の系統差を明らかにすることを目的とした。  Tリンパ腫高感受性のC57BL/B6マウス(B6)と抵抗性のC3Hマウス(C3H)4-5週齢の雌に、X線および炭素線1.6Gyを一週間間隔で4回照射し、Tリンパ腫の発生率、ならびに、発生したTリンパ腫について、がん抑制遺伝子であるIkarosとp53の変異およびタンパク質発現の解析を行った。  X線と炭素線によるB6のリンパ腫発生率は、それぞれ96%と87%であった。RT-PCR法によるIkarosの発現解析では、スプライシング異常(X線:11%,炭素線:14%)や発現無し(X線:11%,炭素線:12%)が認められた。塩基置換変異は両照射群とも33%だった。一方、C3Hのリンパ腫発生率はX線24%、炭素線37%と低く、スプライシング異常は全くなかった。塩基置換変異はX線17%、炭素線10%だった。Ikarosの変異は、DNA結合領域内のExon4に多く、特にB6ではコドン162にホットスポットが認められた。p53タンパク質を過剰発現していたTリンパ腫では、p53のDNA結合領域に塩基置換変異が多く認められ、特に炭素線照射B6では、欠失や挿入も見られた。  以上の結果から、C3Hに比べ、B6ではIkarosやp53が高頻度、かつ多様に変異しており、系統差があることが示唆された。また、X線と炭素線では、Ikarosの変異頻度やタイプに差は認められなかった。しかし、X線の点突然変異は正常な配列を伴っていたが、炭素線では伴わなかったことから、炭素線は欠失や組換えなどの遺伝的不安定性を与えると考えられた。よって、Tリンパ腫の発生では、線質より系統差の方が大きな影響を及ぼすことが明らかになった。, 日本宇宙生物科学会第22回大会}, title = {マウスTリンパ腫におけるIkarosならびにp53変異の系統差}, year = {2008} }