@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069307, author = {中森, 泰三 and 吉田, 聡 and 久保田, 善久 and 坂内, 忠明 and 藤森, 亮 and 中森 泰三 and 吉田 聡 and 久保田 善久 and 坂内 忠明 and 藤森 亮}, month = {Mar}, note = {生態系は物質循環などの機能を担う環境生物の営みによって支えられている。生態系が放射能汚染により崩壊しないように、環境生物への放射線影響を科学的に評価し、防護に役立ていく必要がある。近年、環境影響評価研究において、バイオマーカーの開発、および、感受性決定要因の解明に向けた、分子レベルの影響メカニズムの解明に関心が寄せられている。DNA損傷は重要な放射線影響であり、それに伴って起こるDNA修復遺伝子の発現は、DNA損傷および放射線曝露の指標として利用できるだけでなく、放射線感受性を理解する上でも重要な要因である。トビムシFolsomia candida (Collembola)は土壌動物の一群で、化学物質や放射線の環境影響評価に国際的に用いられている。近年では、遺伝子情報の蓄積も進められている。しかし、放射線によるDNA修復遺伝子の発現変動に関する定量的研究はなされていない。そこで、本研究ではトビムシF. candidaにおける放射線照射後のDNA修復遺伝子の発現について、線量、時間、および、齢依存性を調べ、放射線曝露のバイオマーカーとしての可能性を検討した。HiCEPにより著者らが放射線応答遺伝子として同定したDNA修復遺伝子A、および、ESTの公開データベースCollembaseに登録されているDNA修復遺伝子MSH6、MutL1の合計3種の遺伝子を用いた。線量依存性:遺伝子Aは発現量が線量依存的に増加したが、MSH6、MutL1は有意な増加を示さなかった。時間依存性:遺伝子Aの発現量は照射2時間後に最大となり時間経過とともに減少したが、MSH6、MutL1はいずれの時間においても有意な発現変動を示さなかった。齢依存性:25日齢の成虫と12日齢の幼虫では幼虫のほうで遺伝子Aの発現増進が大きかった。以上より、遺伝子Aの発現は、同日齢の個体群を暴露後に速やかに固定することで、放射線曝露のバイオマーカーとして利用できる可能性がある。, 第9回「環境放射能」研究会}, title = {トビムシにおける放射線照射後のDNA修復関連遺伝子の発現}, year = {2008} }