@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069225, author = {辻, さつき and 神田, 玲子 and 吉永, 信治 and 米原, 英典 and 辻 さつき and 神田 玲子 and 吉永 信治 and 米原 英典}, month = {Nov}, note = {医療被ばくは、そのベネフィットが明確であるため、一般公衆の受容度が比較的高いことが既往の認知調査等で明らかとされている。一方で妊娠中の放射線診断あるいは子供のCT検査に関しては、その影響を心配した妊婦及び母親らが専門家へ質問する事例が多く報告されている。そこで我々は一般公衆に対して、社会問題と放射線のリスクおよび医療被ばく、特に子供への適用に関する認知調査を実施した。 アンケートは全国の20歳以上の男女から回答対象者を層化二段抽出法により抽出し、2006年10月に、訪問面接法による調査を行った。有効回答サンプルは男性610名、女性747名で、性別、年齢、子供(有無や年齢)、職業、学歴、居住地などに関する質問も行い、属性別群ごとの集計を行った。本調査結果に対し、既往調査との比較あるいは社会心理学的な手法を用いた解析を行った。 どの属性別群においても、がんの治療・診断を目的とした子供への放射線利用に関しては消極的意見が多かったが、肺炎や骨折等の診断に関しては、小学生以下の子供を持つ母親の受容性が高く、子供を持たない女性の受容性が低かった。実際に直面する可能性の高い事例について、一般公衆が合理的に判断していると思われる。放射線による健康障害に関する設問(自由回答)から、一般公衆の放射線影響のイメージは「がん・白血病」に限定されていることがわかった。ところが、子供の医療被ばくに否定的な理由を問う設問の回答には、がん・白血病をあげた例はほとんどなく、漠然と大人より放射線影響が大きい(余命が長い、成長期、身体が小さい、抵抗力がないから等)と感じている、あるいは発育障害(成長不全、奇形等)を心配する回答が多かった。子供の場合、放射線の影響がどこにどの程度現れるかの情報が不足していることが、医療被ばくへの不安の増大ひいては医学利用への消極的意向に関係するのではないかと思われる。, 放射線影響学会第50回大会}, title = {医療被ばくに関するリスクコミュニケーションのための認知調査}, year = {2007} }