@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069183, author = {末冨, 勝敏 and 藤森, 亮 and 久保田, 善久 and 高橋, 千太郎 and 末冨 勝敏 and 藤森 亮 and 久保田 善久 and 高橋 千太郎}, month = {Nov}, note = {ヒ素はシロアリ駆除剤や木材保護剤などとして使用されており、世界中の至るところに存在する。ヒ素で汚染された食物や水の慢性的な摂取は皮膚がんや肺がんなど様々な疾患の原因となり得る。環境中の低濃度ヒ素の慢性毒性を評価するには、低濃度ヒ素を高感度に検出する方法を確立する必要がある。我々は今回HiCEPという新しい高精度網羅的遺伝子発現解析法を1μM亜ヒ酸ナトリウム(NaAsO2)を曝露したヒト正常肺繊維芽細胞(HFLIII)に応用し、1μM NaAsO2に応答して発現した転写産物について検討を行なった。我々は、1μM NaAsO2に応答して最も強く発現した転写産物をヘムオキシゲナーゼ1(HMOX1)と同定した。ヒ素によって誘導されるHMOX1の発現量が最大となるために必要な曝露時間を決定するため、1-10μM NaAsO2を24時間までの各時間曝露したHFLIII細胞を用いてHMOX1の発現量の変化を定量PCRにて測定した。その結果、HMOX1の発現が4時間の曝露により最も誘導されることが確認された。1μM NaAsO2処理はHFLIII細胞の生存能にほとんど影響を及ぼさないので、HMOX1の発現に及ぼす1μM以下の低レベルのNaAsO2の影響について検討した結果、0.3μM以上のNaAsO2の2-4時間の曝露でHMOX1の発現が最大に達し、NaAsO2未処理細胞と比較し有意な上昇が認められた。このことは、HMOX1が環境中の低レベルヒ素の検出を行なう上で良いバイオマーカーであることを示唆している。次に、HMOX1が電離放射線の影響を評価するためのバイオマーカーになり得るか検討した。X線照射はHMOX1の発現にほとんど影響を及ぼさないことが明らかとなった。以上のことから、HiCEPがヒ素を含む環境有害物質の影響を評価するためのバイオマーカーを見つける上で有用な方法になり得ることが証明された。, 日本放射線影響学会第50回大会}, title = {低濃度亜ヒ酸を高感度に検出可能なバイオマーカーの発見に関する研究}, year = {2007} }