@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069080, author = {糟谷, 大河 and 中森, 泰三 and その他 and 中森 泰三}, month = {May}, note = {演者らは昨年の日本菌学会大会で,Melanoleuca属菌の菌糸束上にシスチジアが形成されることを発表した.新たに,福島県と京都府産のコザラミノシメジMelanoleuca melaleuca, 福島県と埼玉県産のツブエノシメジM. verrucipes, 福島県産の未同定のM. sp. 1とM. sp. 2,さらに北海道産のM. cf. cinereifoliaについて,光学顕微鏡下で菌糸束の形態を観察した.その結果,M. cf. cinereifoliaを除くすべての供試標本について,菌糸束上にシスチジアが見出された.そこでこれらについてSEM観察をおこなったところ,シスチジアは菌糸束末端の外表面を覆うように存在するperipheral hyphae上に形成されることが判明した.本属菌の子実層や柄のシスチジアは菌糸先端に単数が形成される一方,peripheral hyphae上のシスチジアは同一菌糸上に複数形成される.また,このシスチジアは基部から円筒形に伸長し,上部は便腹形,先端は槍形に尖り,板状の結晶がらせん状に密に付着する.さらに,peripheral hyphae上のシスチジアの生態学的機能を解明する目的で,シスチジアが土壌動物の行動に与える影響を観察した.シスチジア周辺の土壌中から採集した,2種のムラサキトビムシ類(Ceratophysella communisとC. denticulata)およびヒメミミズ類をシスチジアに近づけたところ,2種のムラサキトビムシ類はシスチジアに接触してもその行動に変化がなかった.一方,ヒメミミズ類はシスチジアに接触すると激しく動き回るが,シスチジアからは離れることなく死亡した.以上から,本属菌のperipheral hyphae上のシスチジアは,土壌動物に対して種特異的な殺傷作用を持つ可能性があることが示唆された.本講演では,peripheral hyphae上におけるシスチジアの微細構造を記載,図示するとともに,その生態学的意義について考察する., 日本菌学会第51回大会}, title = {Melanoleuca属菌4種のperipheral hyphae上におけるシスチジアの微細構造とそのトビムシ類とヒメミミズ類の行動に与える影響}, year = {2007} }