@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069079, author = {中森, 泰三 and 鈴木, 彰 and 中森 泰三}, month = {May}, note = {担子菌類子実体に見られる微細構造シスチジアは分類学では重要な形質とみなされているが,その生態学的機能はほとんど明らかにされていない.本研究では子実体食者であるトビムシに対するシスチジアの防御機能を検証するために,シスチジアを密生する菌であるニオイコベニタケ(Russula bella)において,シスチジアがトビムシ(Ceratophysella denisanaおよびMitchellania horrida)の子実体上の個体数および生存に及ぼす影響を調べた.室内のシスチジア破壊実験により,シスチジアにはひだ上の生存トビムシ個体数を減らす効果があることが明らかになった.さらに,同実験から同菌のシスチジアにはトビムシに対し殺傷能力があることが明らかになった.野外でもニオイコベニタケ子実体上でトビムシが死んでいるところが観察された.また、上の実験でトビムシは摂食状態にあったにもかかわらずニオイコベニタケを避けた.これらの結果からシスチジアの殺傷作用はトビムシがニオイコベニタケを避けるようになる選択圧となりうると考えられた.一方,トビムシに両菌の担子胞子を与え,糞を観察したところ,100%ちかくの担子胞子が破壊された.これらの知見からニオイコベニタケおよびスギエダタケのシスチジアには摂食阻害あるいは殺傷により担子胞子をトビムシによる食害から防護する機能があることが示唆された., 日本土壌動物学会第30回記念大会}, title = {きのこの微細構造のトビムシに対する防御機能}, year = {2007} }