@misc{oai:repo.qst.go.jp:00069006, author = {米山, 操 and Kershaw, Jeffrey and 菅野, 巖 and 青木, 伊知男 and 米山 操 and Kershaw Jeffrey and 菅野 巖 and 青木 伊知男}, month = {Jun}, note = {近年、2価のMnイオンがCaイオンチャネルを通過するという性質を利用したマンガン増感MRIが、基礎研究を中心に注目され、適用範囲が拡大している。全身性投与による「神経構造マンガン増感法」では、神経の層構造を描出できることに加え (1)、神経機能を反映した蓄積が生じることで知られている (2)。長期における造影剤の神経蓄積を観察するためには定量値による比較が必要であり、高速かつ高い空間分解能で、かつ歪みの少ない計測法が望まれている。スピンエコー法によるInversion RecoveryあるいはSaturation Recovery法は、高い空間分解能を実現でき、かつ歪みが少ないが、一般的に長い撮像時間が必要とされる。一方、EPI法を利用した3次元Lock-Locker法による手法では (3)、短時間での撮像が可能であるが、空間的歪みが発生し、また空間分解能として制限がある。今回の報告では、True-FISPシーケンスを使用し、 歪みが少なく、かつ200μm以下の高い空間分解能でのT1およびT2(緩和時間)のラット脳マッピングを行い、マンガン造影剤の脳内の取り込みを定量的に評価することを目的とした。 S.D.ラットを対象とし、浸透圧を調整した50mM塩化マンガン水溶液を尾静脈より投与した(75 mg/kg, 2 ml/hour)。投与後、3時間および24時間後に、1.5% イソフルレン麻酔下にてMRI撮像を行った。撮像は、実験用7T高磁場MRI(Kobelco社製磁石、Bruker製console)にて、ボリュームコイル送信(Bruker社製)、頭部用表面コイル受信(Rapid Biomedical社製)を用い、Spin echo法によるT1強調画像(TR/TE = 350/9 ms, FOV = 25.6 mm, matrix = 256*256, slice thickness = 1.5 mm)にて矢状断像を得た。さらに、TrueFISPシーケンス(全体の繰り返し時間 = 12000 ms, TR/TE = 4.0/2.0 ms, FOV = 25.6 mm, matrix = 128*128, slice thickness = 1.5 mm)にて撮像後、位相マップによる位相補正を行うと共に、T1およびT2(緩和時間)を算出、定量値マップを作成した。また、Spin-echo Inversion Recoveryおよびマルチエコー法による従来法でも撮像を行った。 ラット脳冠状断において、TrueFISPシーケンスを用いた良好なT1およびT2定量値マップが作成された。本法は、長い期間において造影剤の生体内追跡を行う際に、有用な手法になると考えられた。一方、問題点として、1)RF照射が過剰となり体温上昇が生じる、2)脳よりも大きな対象については、位相補正が不十分となり、正確な定量値が算出されない、などの問題点も判明し、今後、繰り返し時間の延長、Flip Angleの低減など最適化が必要であると考えられた。, 第2回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {高速・定量値マッピングのマンガン増感MRIへの適用}, year = {2007} }