@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068989, author = {曽川, 千鶴 and 辻, 厚至 and 須尭, 綾 and 須藤, 仁美 and 樋野, 興夫 and 小泉, 満 and 古川, 高子 and 原田, 良信 and 佐賀, 恒夫 and 曽川 千鶴 and 辻 厚至 and 須尭 綾 and 須藤 仁美 and 小泉 満 and 古川 高子 and 原田 良信 and 佐賀 恒夫}, month = {Jun}, note = {消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor, GIST)は食道・胃・小腸・大腸などの消化管壁から発生する腫瘍である。その多くは、消化管ペースメーカー細胞に発現している受容体型チロシンキナーゼをコードするKIT遺伝子の機能獲得型突然変に起因していると考えられている。KITのリン酸化は細胞内シグナル伝達物質の活性化など細胞の分化・増殖に深く関与するが、KIT遺伝子に突然変異が引き起こされるとリガンドの結合刺激がないにもかかわらずKITは自己リン酸化能をもち、細胞増殖の制御機構が失われる。その結果、消化管ペースメーカー細胞が異常増殖し腫瘍化することがGIST発生の主な原因と考えられている。GISTの多くにはFDGの高集積を認めるため、腫瘍の存在診断だけでなく、イマチニブ治療の効果判定にもFDG-PETが広く使われるようになってきている。しかし、イマチニブによる治療効果により腫瘍が縮小し、FDG-PETが陰性化した患者のなかに再発する症例が報告されている。これらは病理診断の結果KIT陽性であったことから抗KIT抗体を画像診断のプローブとして利用することができれば、再発の診断能の向上に貢献すると期待される。そこで、抗KIT抗体のPET/SPECT診断への応用の第一歩として、培養細胞と動物での評価系を構築し、抗体をI-125で標識して培養細胞での評価を行った。  GISTと同じ機能獲得型突然変異KITの発現ベクターを構築し、大量培養に適したヒト胎児腎臓由来HEK293細胞へ導入し、恒常的に機能獲得型KITを発現する細胞株5クローンを樹立した。KITタンパクの発現量をウェスタン解析および免疫染色により確認し、高発現細胞株と低発現細胞株の両方を得た。高発現細胞株は、ヒトGIST由来細胞株と同様に高度にリン酸化されており、培養細胞レベルでの局在も一致していたことから、プローブ評価のモデルとして適していると考えられた。抗KITモノクローナル抗体をI-125で標識し、細胞結合実験と競合阻害実験を行ったところ、結合能はそれほど強くないものの、特異的結合が確認できた。次に、抗体の細胞内局在を経時的に追跡したところ、細胞膜に結合した抗体の大部分が内在化し、脱ヨード化の後、細胞外に排出されることがわかった。このことから、GIST特異的なイメージングに向けては、ヨード標識抗体ではなく、細胞内貯留性の高いインジウム等の金属核種での標識が適していると考えられた。現在、別のモノクローナル抗体を入手し同様の評価を行っているところである。, 第2回日本分子イメージング学会総会・学術集会}, title = {消化管間質腫瘍特異的画像診断のための抗体プローブ開発の試み}, year = {2007} }