@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068911, author = {永田, 桂 and 松本, 謙一郎 and 楢崎, 美智子 and 池平, 博夫 and 安西, 和紀 and 山本, 晴彦 and 松本 謙一郎 and 楢崎 美智子 and 池平 博夫 and 安西 和紀}, month = {Mar}, note = {【目的】重粒子線によるがん治療が開始されてから十年以上が経過し、治療を受けた総患者数は既に2500人を超す。しかし重粒子線の酸素効果、照射野や軌跡で生ずるフリーラジカル反応については十分に理解されていない部分が多い。TEMPOLとGSHの混合溶液に放射線を照射すると発生する活性酸素種との反応によりTEMPOLは対応するヒドロキシルアミンへ還元される。この反応系を用いて重粒子線の照射野や軌跡でのフリーラジカル反応を調べた。 【方法】80 ℃に加熱した0.1 M PBS(pH7)100 mLに粉末ゼラチン10 gを加えて溶かしたあと、さらにPBS 200 mLを加え、室温になるまで冷ましたのちTEMPOLを0.1 mMに、GSHを1 mMになるように加えてよく撹拌した。この溶液を8.3×12×4.2 cmの容器(上蓋なし)に移し、アルミホイルを巻いて冷蔵庫に入れたのち2時間ほど冷やし、固めたものをファントムとした。ファントムの側面から重粒子線を照射した。照射条件は以下の通り。ファントム表面の照射線約16Gy、C290 MeV/uビーム、コリメーターサイズ:1×1 cm、ブラッグピーク:ファントムの表面から約5 cm。照射軌跡にそって、また軌跡から5 cm離れた各位置からゼラチンをキャピラリーに吸い取りX-band EPR(JEOL)で測定した。TEMPOLで測定される三本線のうち中央のシグナルの高さを比較した。 【結果および考察】各位置でのTEMPOLのシグナル強度を比較した結果、重粒子線を照射した面からブラッグピーク位置付近まではラジカルの減少が見られたが、ブラッグピーク位置以降と軌跡から離れた位置ではラジカルの減少はほぼ見られなかった。よって、重粒子線の照射におけるラジカル反応はその軌跡上で、表面からブラッグピーク位置までで同程度に起こっていると考えられた。, 日本薬学会第127年会}, title = {重粒子線照射野およびその周辺におけるフリーラジカル反応の解析}, year = {2007} }