@misc{oai:repo.qst.go.jp:00068910, author = {小野田, 眞 and 森, 雅彦 and 勝部, 孝則 and 塩見, 忠博 and 小野田 眞 and 森 雅彦 and 勝部 孝則 and 塩見 忠博}, month = {Mar}, note = {【目的】放射線によって誘発されたDNA二本鎖切断(DSBs)の修復機構は正常な生体機能を営むために不可欠であり,哺乳類では非相同末端結合修復(NHEJ)と相同組換え修復(HRR)が知られている.今回,ヒト細胞においてDNA二本鎖修復経路に関与する遺伝子に注目し,それらの欠損細胞の作出と放射線に対する性質の解析を行った. 【方法】ヒト大腸癌由来HCT116細胞を用いて,標的遺伝子破壊法によりXRCC4,Artemis,MDC1のそれぞれの遺伝子欠損細胞株を作製した.各々の欠損細胞において,X線照射後,生存率をコロニー形成率から求め,また,DSBsの動態をリン酸化型H2AX(g-H2AX)fociを指標として親株と比較した. 【結果・考察】各遺伝子欠損細胞の増殖速度は親株に比べて低下するが,形態的な差は認められなかった.X線照射後の生存率は親株(D0=2.4Gy, LD10=3.9Gy)に比べてArtemis-/-細胞(D0=1.1Gy, LD10=2.2Gy),XRCC4-/-細胞(D0=0.5Gy, LD10=1.2Gy)で著しく低下した.一方,g-H2AX foci形成数はX線線量依存的に増加したが,親株と欠損細胞との間での差は認められなかった.また,親株におけるg-H2AX foci形成は照射後30分から1時間にピークがあり,その後は徐々に消失傾向にあった.しかし,XRCC4-/-細胞やMDC1-/-細胞では4時間後においてもg-H2AX foci数の減衰は認められなかった.以上のことから,DSBsの修復に関わる因子の欠損はDNA二本鎖切断の修復能の欠如もたらすと共に放射線感受性の亢進を導く事が示された.これらのヒト変異細胞はヒトの放射線生体影響の基盤研究を支える重要な解析系を構築するものと期待できる., 日本薬学会第127年会}, title = {DNA二本鎖切断修復に関連する遺伝子欠損細胞の作出と性質解析}, year = {2007} }